東京工科大学は、2025年度の新入生を対象に実施した、SNSなどコミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査の結果を、5月13日に発表した。同調査は4月1日~24日の期間で行われ、1589名から回答を得ている。
調査対象者に、現在利用しているSNSを尋ねたところ(複数回答)、「LINE」(99.3%)が2024年の調査開始以来11年間連続でトップとなった。「Instagram」(82.6%)は10年連続の8割超となり、「X」を上回ってはじめて2位にランクインした。「X」(78.2%)は、3年連続で微減となり、10年ぶりに8割を下回っている。

男女別でみると、「Instagram」は女子(91.6%)では2022年以降9割超が続いて横ばいだったのに対して、男子(75.5%)は増加傾向が続き男女差が縮小した。6年連続で増加している「TikTok」(48.5%)は、女子の利用率が64.8%と男子の約1.8倍となったほか、「BeReal.」(34.4%)は女子の利用率が47.7%と男子の約2倍となっている。そのほか、「Discord」(41.9%)は男子の利用率が57.1%と女子の約2.5倍、「Pinterest」(24.4%)は女子の利用率が41.0%と男子の約3.7倍だった。

普段、家族や友人との連絡に使っている手段を尋ねた質問(複数回答)では、こちらも「LINE」(98.3%)が11年連続でトップとなり、はじめて半数超となった「Instagram」のDM(51.3%)がそれに続いている。「X」のDM(12.6%)は3年連続で減少し、「キャリアメール」(13.2%)はそれをわずかに上回った。

男女別でみると、全体で3位の「Discord」(23.9%)は男子の利用率が33.9%と女子の約3倍となっている。

現在利用している動画配信サービスとしては、「YouTube」(98.6%)が2019年以降連続で95%以上を維持しており、「Amazonプライム・ビデオ」(46.1%)、「Abema」(29.8%)、「Netflix」(28.9%)がいずれも横ばいでそれに続いた。「TVer」(28.6%)は6年連続の増加で、これらに並びつつある。


現在、おもに使用している携帯電話を尋ねたところ(2014年~2016年は複数回答、2017年以降は単一回答)、「iPhone」(78.0%)が高い水準を維持したものの、2年連続で微減となった。iPhone以外(21.9%)は微増傾向となっている。

普段、利用している電子マネーを尋ねた質問(複数回答)では、「PayPay」(69.0%)が3年前と比べて約2.3倍となり、他のサービスと比較して大きく伸長した。また、電子マネー全体の利用率が96.8%に達している。

現在、おもに使用している携帯電話回線は、「docomo」が34.5%、「au」が17.4%、「Softbank」が14.7%となっている。

入学前に新入生同士でSNSなどを通じて連絡を取り合ったことがあるかを尋ねたところ、「ある」とする回答は24.2%と前年よりさらに減少し、2021年から減少傾向が続く結果となった。

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