SasaeL(ササエル)は、学校の円滑な電話対応と効率化をサポートするクラウド型電話サービス「SasaeL 電話」を、2025年度中に提供開始することを、4月23日に発表した。学校現場における電話対応をテクノロジーの力でサポートし、校務の効率化と教職員の働き方改革を支援する。

「日本の先生は世界一忙しい」とも言われており、学校現場における「働き方改革」は、文部科学省が掲げる「次世代の校務DX」における重要テーマのひとつとなっている。とりわけ学校と家庭を結ぶ電話での応対は、授業準備や生徒指導など多岐にわたる業務を抱え多忙である中で、校内での情報共有含め丁寧かつ円滑な対応が求められるものとなっている。こうした背景を受け、同社は電話応対の管理・自動録音・AIによる文字起こしと要約などの機能を備えたSasaeL 電話を開発し、2025年度内にリリースする。
SasaeL 電話は、「電話回線が限られているため、放課後に電話待ちが起こる」「通話が長くなるとメモを取るのが難しく、正確に共有できているか不安になる」「電話で言った・言わないのトラブルを防ぎたい」などの課題を解消する。
SasaeL 電話の特徴としては、電話回線の制限がないため、ほかの教職員が電話を使用していても、いつでも発信が可能となる。電話の待ち時間がなくなるため、朝や放課後の混雑する時間帯でもスムーズに対応できる。また、通話内容を自動で録音し、AIが文字起こし・要約するため、正確な情報を共有でき電話でのトラブルを解消する。さらに、業務時間外の電話は、留守番電話が対応しメッセージを記録。日中の営業電話は自動音声で応答し、不要な対応を削減できる。
主な機能として、ブラウザ受発信、電話転送、内線、留守番電話ができる。今後、アプリ受発信機能も搭載される予定。また、通話録音、通話内容記録(自動文字起こし・要約)、電話以外のオフラインでの面談などの記録(自動文字起こし・要約)ができる。加えて、電話帳、通話履歴、電話対応分岐ルール設定の機能がある。電話対応分岐ルール設定とは、電話の着信時に問い合わせの内容に応じて、自動的に次の対応を振り分ける仕組みとなる。
なお今後、SasaeL 電話は同社が提供するクラウド型校務支援システム「SasaeL 校務」をはじめ、ほかの校務支援システムとも連携を予定している。通話履歴や記録を名簿情報と一元管理することで、確認や管理の負担を軽減できる。
SasaeL 電話をはじめとした同社が提供するシステムは、4月23〜25日に開催されている「EDIX東京2025」で体験することができる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア