コノセルは、同社の運営する「個別指導 コノ塾」が、小学校・中学校の教員を対象に実施した、「個別最適な学び」に対する意識と、学校現場での取り組み実態に関する調査の結果を3月27日に発表した。さらに今回の調査結果を受け、「コノ塾」においてテクノロジーとコーチングを組み合わせて実現している「個別最適な学び」を、学校の教員が体験・見学できる「先生の駆け込み塾」プロジェクトを開始する。
同調査は、3月10日~12日の期間に行われ、408名(小学校の教員:204名、中学校の教員:204名)から有効回答を得ている。
調査対象者に、「個別最適な学び」についてどの程度知っているかを尋ねたところ、「知っている」と「聞いたことがある」を合わせた割合は9割に達した。

学校教育における「個別最適な学び」についてどう思うかを尋ねた質問では、「実現できたら児童生徒のためになる」が54.7%だったのに対して、「実現できても今までと大して変わらない」は4.7%と大きな差がついている。一方で、「理想的だが実現が難しい」という回答も54.2%となり、「個別最適な学び」は実現したいものの困難であると考えている様子がうかがえる。

自身の勤務する学校において、「個別最適な学び」を実践しているかを尋ねたところ、「実践できていない」という回答が57.6%を占めた。

自身の勤務する学校において、「個別最適な学び」を「実践できていない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「教員側が取り組める時間がない」(60.9%)がもっとも多く、以下「所属する学校教員の知識不足」「個別最適化された学習指導の方法が分からない」が続いている。

「個別最適な学び」に関して、学外の有識者・専門家から知見を得たいかを尋ねたところ、「得たい」とする回答が84.6%を占めた。

そこで同社は、「コノ塾」でこれまでに行ってきたデータ活用による個別最適化された学習指導の知見を開放して、「先生の駆け込み塾」プロジェクトを無償提供する。「コノ塾」では、独自開発したアプリや教材を介して生徒ごとに全単元の学習履歴を記録し、効果的な学習計画を立てて指導する。また、講師の労務でテクノロジーが担える部分を抽出し効率化することで、生徒と向き合う「個別最適な学び」の時間創出に取り組んでいる。
同プロジェクトでは、学校の教員に「コノ塾」の授業について説明するとともに、システムや教材、授業や個別指導の方法、事務作業などテクノロジーによって効率化された環境を体験・見学してもらう。

実施日は5月16日・23日・30日の各日19時30分からで、実施場所は氷川台教室、東高円寺教室、西馬込教室の3教室。参加申し込みは4月1日〜30日の期間に受け付ける。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア