GIGAスクール構想で導入された1人1台端末は、学校の授業や校務のあり方を変える大きな可能性を持っており、子どもたちのポテンシャルを引き出すツールにもなり得ます。本連載では小学校の学級担任である筆者が「日常的にICTを活用した学級経営のあり方」について、担任としての心得や実際の活用事例を紹介しています。前回は「Google Classroom」の課題評価で役立つルーブリックや、Googleカレンダーの使い方を紹介しました。今回は、アンケートや調査の際に活躍する「Googleフォーム」の使い方のポイントを解説します。
回収・集計が大変なアンケート、どう対応する?
一郎先生のアドバイスのおかげで「Google Classroom」の活用も軌道に乗ってきた。しかし、新たな悩みも生まれている……。
私
急に研究主任の先生から「学校研究の実態調査を全児童に行いたい」って相談を受けたんです。どうしたらいいでしょうか
一郎
よし、ここはもちろん「Googleフォーム」の出番だ
私
Googleフォームですか? そういえばあまり使ったことはなかったかも……
【解説】「Googleフォーム」とは
Googleフォームは、簡単に言えば質問紙のオンライン版 です。すでにさまざまな場面で使われているため、なじみのある方も多くいらっしゃるでしょう。
筆者もYouTubeで簡単な紹介動画を公開しています。
VIDEO
Googleフォーム アンケートを配信する/回収する/書き出す
Googleフォームのよいところは、アンケートの集計が非常に楽にできる という点です。また、同じ時間に一斉に実施する必要がない という利点もあります。
私
Googleフォームを用いることで、効率よくアンケートを実施することができるのですね
一郎
その通り。今まで紙で実施していたアンケートは集計がとにかく大変だったよね。正の字をいっぱい書いて、それをクラスごとに集計したものを集約して、合計を出して……といった流れで学校研究のアンケートを行っていたと思うけれど、今はもう、リアルタイムで集計までできてしまう時代になったよ
一郎
まずは、名前と好きな食べ物を聞く、簡単なフォームを作ってみようか
【解説】フォームを作る
フォームの作り方にはさまざまな方法がありますが、まずはGoogleドライブから作ってみましょう。Googleドライブを開いたら、左上の「+新規」ボタンをクリックし、「Googleフォーム」を選びます。
新規フォームを作る
すると、白紙の状態でGoogleフォームの編集画面が開きます。タイトルを入れたら、質問を作っていきましょう。