埼玉県熊谷市、立正大学 データサイエンス学部、熊谷市サッカー協会、東日本電信電話(NTT東日本) 埼玉支店、NTTSportictは、「産学官連携による映像分析を用いた地域スポーツ活性化に関する共同研究協定書」を、1月17日に締結した。締結期間は1月17日〜9月30日。
同協定は、熊谷市のスマートシティに向けた取り組みの一環として締結された。デジタル技術を活用した「スポーツDX」を通じ、地域スポーツの振興による地域活性化について調査検討することを目的としている。同協定では、熊谷市スポーツ・文化村「くまぴあ」の人工芝グラウンドにAIカメラを整備して、地域スポーツの映像化および映像分析ソフトによる映像分析を行うことで、評価・課題の検討などを実施する。
これらの取り組みを通じて、地域スポーツの活性化および熊谷市のスマートシティ化を推進し、地域全体の価値向上を目指す。
具体的には、1月下旬に熊谷市内のスポーツ施設にAIカメラ「STADIUM TUBE」を設置する。2月〜8月の期間には、地域スポーツ団体とデータ分析者間でデータ利用の目的と目標を設定し、AIカメラによる地域スポーツ団体の練習・試合を自動で映像化するほか、撮影した映像と映像分析ソフト「VIDSWAP」を使用した、個人・チームのパフォーマンスや戦術データの分析、およびその結果を地域スポーツ団体の監督、指導者、選手へフィードバックする。練習や試合の自動映像化と関係者へのフィードバックを複数回実施することで、設定した目的・目標に対する効果の測定を行う。
熊谷市は、同取り組みの運営主体として、実施フィールドの提供、関係者への協力要請を行う。立正大学 データサイエンス学部は、地域スポーツ団体とデータ活用の目的および目標を設定するほか、映像分析ソフトなどによる分析および地域スポーツ団体へのフィードバック、分析ノウハウの共有と取得データの活用方法のレクチャーなどを担当する。熊谷市サッカー協会は、同取り組みへの協力チームの調整、AIカメラで撮影した試合の映像データ提供を担う。
NTT東日本は、取り組み全体のプロジェクトマネジメント、映像分析ソフトの準備、ネットワーク環境の構築とAIカメラや映像分析ソフトなどの接続および設定、地域スポーツ向けの新たなサービスの検討を担当する。NTTSportictは、AIカメラの機材および配信サイトの提供、AIカメラ・配信サイト導入時の運用レクチャーおよびオンラインサポート、地域スポーツ向けの新たなサービス検討を行う。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア