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レスポンがAIを活用した教員向け授業支援ツール「respon LIVE-AI」を開発、2025年春に提供開始

 レスポンは、同社が提供する教育機関向けサービス「respon(レスポン)」をベースとして、教員向け授業支援ツール「respon LIVE-AI(レスポン ライブAI)」を開発したことを、12月23日に発表した。同ツールは2025年春に提供が開始される。

 「respon LIVE-AI」は「respon」を通じて提出された受講生の自由回答に対して、教員が作ったAIのプロンプト(命令や質問)を実行するもので、受講生の回答とAIの生成結果をリアルタイムに確認しながら新たなプロンプトを追加・修正できる。さらに、実行結果は画面表示だけでなくExcel形式での出力も可能。

 「respon LIVE-AI」では、多数の回答を要約したり、AIに評価基準を指示して一人ひとりの回答を採点・評価したり、講評を記述させたりなどさまざまな活用が可能となる。「respon」とOpenAIのAIを組み合わせた同ツールは教員の業務を大幅に効率化し、新しい授業支援のかたちを提供する。

教員向け授業支援ツール「respon LIVE-AI」
教員向け授業支援ツール「respon LIVE-AI」

 「respon」は、専用のスマートフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システム。その中でも自由記述形式のアンケート機能は、受講生の前提知識や理解度の確認、リフレクション(振り返り)、小テストやレポートなど幅広い用途で活用でき、多くの教員に利用されている。「respon」には、リアルタイム表示機能を使うことで受講生が提出した回答内容を教室全体ですぐに共有できるという特徴がある。中には、1コマの授業の中で「respon」による自由記述アンケートを5~10回実施する教員もいる。

 しかし、大学の授業では一般に受講生の数が数十名から数百名にもなる。「respon」を使うことで自由回答を短時間で回収してリアルタイムに共有できるが、集まった回答データの分析・評価は教員自身が時間をかけて行う必要があった。

 そこで同社では、近年急速に進化したAIと「respon」を融合させれば教員の作業負担を大幅に軽減でき、「respon」で集めた多くの回答データを有効活用できるのではないかと考え、「respon LIVE-AI」の開発に着手した。

 「respon LIVE-AI」では、受講生の自由回答に対して教員がOpenAIのAIを活用してさまざまな処理を実行できる。教員はPCからWebブラウザで専用画面にアクセスし、「respon」で回収した自由回答を確認しながらAIに指示するプロンプトを作成。そのプロンプトをAIが実行した処理結果も同じ画面に表示されるため、内容を確認しながらプロンプトを追加・修正できる。

 例えば、ある質問に対する大量の自由回答をAIに要約・抜粋させたり、教員が設定した評価基準をもとに一人ひとりの回答を採点したり、講評を自動作成したりできる。

 AIによるこれらの生成結果はリアルタイムで同じ画面に反映されるため、出力結果を見ながらプロンプトの改善や追加もスムーズに行える。さらに、出力結果はExcelファイルとして保存することも可能となる。

「respon LIVE-AI」の実行例1-1:大量の自由回答を要約するAIプロンプトを記述
「respon LIVE-AI」の実行例1-1:大量の自由回答を要約するAIプロンプトを記述
「respon LIVE-AI」の実行例1-2:AIによる実行結果を同じ画面で表示。プロンプトの修正も簡単に行える
「respon LIVE-AI」の実行例1-2:AIによる実行結果を同じ画面で表示。プロンプトの修正も簡単に行える
「respon LIVE-AI」の実行例2-1:一人ひとりの回答に対して採点・講評をするAIプロンプトを記述
「respon LIVE-AI」の実行例2-1:一人ひとりの回答に対して採点・講評をするAIプロンプトを記述
「respon LIVE-AI」の実行例2-2:採点と講評を表示。上下ボタンで各受講生の回答とAIの処理結果をブラウジングできる
「respon LIVE-AI」の実行例2-2:採点と講評を表示。上下ボタンで各受講生の回答とAIの処理結果をブラウジングできる
「respon LIVE-AI」の実行例2-3:AIによる生成結果は Excel形式で出力できる
「respon LIVE-AI」の実行例2-3:AIによる生成結果は Excel形式で出力できる

 「respon LIVE-AI」は、2025年春に提供が開始される。最初は生成に用いるAIモデルにOpenAIのものを使用するが、今後の各社によるAIモデルの発展に合わせて柔軟に変更していく予定となる。具体的な利用方法や提供形態、仕様などの詳細は後日発表される。

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https://edtechzine.jp/article/detail/11904 2024/12/24 14:00

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