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ハイラブル、教育や研修現場のグループワークを支援する「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能をリリース

 ハイラブルは、同社が提供する、対面の話し合い見える化サービス「Hylable Discussion(ハイラブルディスカッション)」において、教育や研修現場のグループワークを支援する新サービス「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能をリリースしたことを、12月19日に発表した。同機能は「Hylable Discussion」の「マップ機能」の有償オプションとして提供される。

「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能の実際の画面
「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能の実際の画面

 「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能には以下のような特徴がある。

話者ごとの発言内容をリアルタイムで可視化

 対面グループワーク中に「誰が」「いつ」「何を話したか」を話者識別でリアルタイムに文字起こしをしてテキスト一覧で見える化。これにより、教師や講師はグループ全体の進行状況を瞬時に把握し、話し合いが停滞しているグループや追加サポートが必要な場面を迅速に見つけられる。

「誰が」「いつ」「何を話したか」をリアルタイムで字幕のようにテキスト表示
「誰が」「いつ」「何を話したか」をリアルタイムで字幕のようにテキスト表示

議論の流れを深める適切な介入をサポート

 リアルタイムで発言内容を確認し、対話を深めるための具体的な問いかけをサポートする。たとえば、グループ内での発言者が偏った状況ではほかの参加者の意見を促すなど、その場ですぐに議論全体のバランスを整えるような支援を行える。

 「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能の利用シーンと期待される効果は以下の通り。

発言量の少ない生徒へのフォロー

 特定の生徒が発言をためらっている場合などに、教員は「○○さんの意見を聞いてみたい」と介入し、その生徒の視点を引き出すことで議論の多様性を広げることが可能になる。

積極的な発言者との調整

 グループ内で発言が偏りがちな状況では、ほかの生徒に意見を求める機会を作り、全員が対話に参加できる環境を整える。これにより、クラス全体の議論の質向上に役立つ。

対話の活性化と多様な視点の促進

 チームディスカッションの中で意見が特定の方向に偏ったり、議論が停滞したりした場合には、システムの記録を活用して「異なる視点を取り入れる方法」を提案することも可能になる。たとえば「この課題に対して、ほかのグループではどのようなアプローチを取っているか考えてみましょう」といった形で、より深い議論を引き出す支援ができる。

 教育や研修現場では、複数のグループが同時に議論を進める中で、教員や講師が全体の状況を的確に把握することが課題とされてきた。特に従来では、発言が少ない参加者や議論に偏りが生まれてしまった場合に、それを随時見逃さずに参加者を支援するのは困難なこととされてきた。

 このような課題を解決するため、同社はフォーカスシステムズと共同研究を行い、全グループの発話状況をリアルタイムで可視化する機能を開発した。同機能は「Hylable Discussion」にすでに搭載され、話し合いの現場で議論に参加しづらい生徒を発見し、適切なフォローが可能になったことで全員が主体的に参加できる環境づくりを支援してきた実績がある。

 以上の使用現場から「どの発言が誰によるものかがわかるようになると助かる」という具体的なニーズが寄せられたことを受けて、今回新たに「話者識別リアルタイムテキスト表示」機能が開発された。新機能では従来の「マップ機能」を基盤としながら、発言内容と話者を紐づけて記録・可視化することで、より的確かつ効率的な支援を可能にした。

「マップ機能」の実際の画面
「マップ機能」の実際の画面
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https://edtechzine.jp/article/detail/11893 2024/12/20 17:40

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