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新製品・機能発表(AD)

業界初、ChormeOS搭載の電子黒板「ミライタッチ」で授業はどう変わるのか? 平井聡一郎氏に聞く

合同会社未来教育デザイン 代表社員 平井聡一郎氏に聞く、ChormeOS搭載ユニット「Chromebox OPS」&電子黒板「ミライタッチ」活用法

 児童生徒の1人1台端末とあわせた活用が期待される電子黒板は、ここ数年間で全国の学校現場から多くの実践事例が生まれた。電子黒板「ミライタッチ」「ミライタッチビズ」の企画・開発・販売を行うさつきは、1月27日に電子黒板で初となるChromeOSを搭載できる新製品「Chromebox OPS」を発表。Chromebox OPSは電子黒板にChromeOSを搭載できる専用のユニットで、「Google Play」でインストールできる豊富なアプリに対応したほか、セキュリティもより強固になるなど、ChromeOS Flexを搭載した旧モデルから大きく進化した。Chromebox OPSにより、電子黒板はいわば「大画面のChromebook」として授業で活用できるようになる。今回は、実際の授業や教員向け研修での活用アイデアなどを、未来教育デザインの代表社員である平井聡一郎氏に聞いた。

さつきChromebox OPS

 ChromeOSを搭載した電子黒板専用のユニットで、2月に発売予定。さつきのミライタッチシリーズをはじめ、インテルのOPS規格に準拠した電子黒板に搭載することができる。最大の特徴は、OSがChromeOSになったことでGoogle Playのアプリに対応した点だ。

Chromebox OPS
Chromebox OPS

 CPUに第13世代Intel Coreプロセッサ(Core i3/i5)、メモリ8GB、ストレージ256GBを搭載。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/axと、高速でセキュリティの高い通信にも対応している。入力端子は、USB(3.0×2、2.0×2)に加え、出力にはThunderbolt 4(USB Type-C)、HDMIを備える。有線接続の場合、ChromeOSのほか、WindowsやiOSなどマルチOSでのタッチ操作にも対応している。無線でミラーリングにも対応。

 ミライタッチ専用のホワイトボードアプリ「MIRAI NOTE」のほか、「Canva」をはじめとしたGoogle PlayのアプリもChromeOS上で快適に動作する。セキュリティ面でもChromebookと同等のセキュリティチップ「Titan C」を搭載しており、従来の電子黒板に搭載されているOSであるAndroidやChromeOS Flexと比較して、より安全性も高まっている。

搭載OSごとの機能比較
搭載OSごとの機能比較

 Chromebox OPSの性能を最大限に生かす、ミライタッチの最上位モデル「Xシリーズ(M65CE3X/M75CE3X)」は、本体上部のWebカメラと下部に設置された実物投影機の2台のカメラを搭載し、通常の授業をはじめオンライン授業まで幅広く対応。Chromebox OPSと組み合わせることで、Googleレンズの活用や内蔵の実物投影機で教科書の文字や写真を撮影しGoogleドライブへの保存、QRコードなども読み取ることができる。

ミライタッチ Xシリーズ
ミライタッチ Xシリーズ

電子黒板を「アップグレードがしやすいかどうか」も選定のポイントに

──Chromebox OPSの登場により、いよいよ電子黒板へChromeOSが搭載されるようになります。新たに電子黒板を導入、または買い替える学校や自治体も増えそうですが、改めて電子黒板を選定する際に気を付けるべきポイントを教えてください。

 まずは画面の大きさです。まだ50インチを使っている学校もありますが、画面が小さく見づらいと感じます。大型提示装置として活用したいのであれば、価格とのバランスを考えながら、できるだけ大きい製品を選んでほしいですね。教室のスペースの問題もありますが、最低でも65インチ、できれば75インチ。特別教室の場合は86インチ以上が必要だと思います。

 もうひとつは基本性能の高さです。「壊れにくさ」も含めて、子どもたちが足を引っかけづらい仕様であることや、ケーブル等の取り回しがしやすいこと。さつきのミライタッチはこの点で非常に優れていると、私も活用する中で感じています。

 また、電子黒板は決して安い製品ではないので、長く使えるという点も重要です。自治体や学校が導入する際は「アップグレードがしやすいかどうか」なども考慮して選ぶとよいと思います。

合同会社未来教育デザイン 代表社員 平井聡一郎氏
合同会社未来教育デザイン 代表社員 平井聡一郎氏

──ミライタッチは、現行の全製品が今回発表されたChromebox OPSを搭載可能で、ChromeOSにアップグレードできるそうです。

 はい。これまでGooglePlayストアのアプリがインストールできなかった、ChromeOS FlexやAndroid搭載の電子黒板でも、Chromebox OPSのユニットを導入することで「ChromeOS搭載電子黒板」になります。電子黒板の本体はそうそう簡単に壊れるものではないので、ユニットを交換していくことによって、常に最新のOSになっていく点は大きなメリットだと思います。どんどん進化していくOSに対応できますし、自治体や学校も出費を抑えられるというのは強みですね。

Google Workspace for Educationとの連携で、授業の効率がアップ

──Chromebox OPS搭載のミライタッチは、学校のどんなシーンで活用できるでしょうか。

 ChromeOSが搭載されたことによって、電子黒板自体が「大画面のChromebook」になりました。先生側の画面も子どもたちが普段使っている端末と同じ環境になり、いつもの操作で扱えるということが、まず一番大きいですね。

 例えば、先生は自分のGoogleアカウントを使ってミライタッチにログインし、そのままGoogle Workspace for Educationの環境を使うことができます。自分で作った教材を「Googleドライブ」に保存していれば、そのまますぐ取り出して「Google Classroom」で共有できます。GooglePlayストアのアプリも使えるようになったので、教材の幅も広がります。

 また、ミライタッチには本体の下部にカメラが付いており、実物投影機のように使うことが可能です。紙のプリントや書類を撮影した画像を「Googleレンズ」に読み込ませて画像検索ができるほか、テキストの文字起こしも簡単に実現します。さらにそのテキストをコピーして「Googleドキュメント」に貼り付けたり、翻訳して英語で表示したりするなど、これまで先生が時間をかけて行っていた作業が一瞬でできるようになります。また、編集したドキュメントを自分のGoogleドライブへシームレスに保存できるのもありがたいですね。

プリントを撮影し、テキストを文字起こししてGoogleドキュメントに貼り付けることも簡単にできる プリントを撮影し、テキストを文字起こししてGoogleドキュメントに貼り付けることも簡単にできる
プリントを撮影し、テキストを文字起こししてGoogleドキュメントに貼り付けることも簡単にできる

 加えて、児童生徒の1人1台端末はスペックがそれほど高くないため、一部の重いアプリはスムーズに動作しないという問題がありました。その点、このミライタッチはスペックが高いので、「Google Earth」などもスムーズに動き、授業でもストレスなく活用できそうです。

 授業以外での活用としては、電子黒板は大画面のデジタルサイネージでもあるので、「Googleカレンダー」で学校の行事予定などを表示してもよいですよね。

電子黒板を「学びのハブ」にして双方向の授業を実現

──では、平井先生でしたら、この「大画面のChromebook」である電子黒板を使って、どのような授業をされますか?

 普段、自分の端末でやっていることがすべて電子黒板上でできてしまうわけですから、「電子黒板を使っている」ということをあまり意識せずに授業をすると思いますね。

 例えば、私は意見を集約するツールとして「Padlet」をよく活用しています。大きな画面でPadletを表示でき、子どもたちがインプットする上でもとても使いやすそうなので、ぜひやってみたいですね。

 そのほかの例としては、あらかじめ授業の流れに従って、WebブラウザでGoogleドキュメントやGoogle Earthなどの複数のタブを開いておきます。タブをどんどん切り替えていくことで授業のテンポを崩さずに、先生も子どもたちもストレスなく進めていくことができます。

──平井先生は全国の自治体で教員向けの研修を実施されていますが、Chromebox OPS搭載の電子黒板を使ってどのような研修ができそうですか?

 まずは、こうした電子黒板を使って、子どもたちのアウトプットをするところから始めます。例えば、全員の意見を集めてインプットする。次に、それらの意見もとに自分で考えて、今度はアウトプットをする。そうしたやり取りのハブとして、電子黒板が活用できるということを先生方に実感してもらいます。

 一方的に先生が授業をするのではなく、授業の中で、子どもたちと先生、あるいは子どもたち同士で、行ったり来たりのやり取りをする。まずは、ここを実感してほしいですね。自分で体験してもらうと、「じゃあ、授業でこういうふうにやってみようかな」と、頭の中でイメージできるようになると思います。

 また、先ほど挙げたような「タブ使ってどんどん切り替えて、テンポよく進める」といった授業での工夫も、ぜひ先生自身に考えてほしいですね。 ChromeOS搭載の電子黒板であれば、先生のGoogleアカウントの内容をそのまま表示できるので、Googleドライブなどもどんどん活用してほしいと思います。

 ただ、電子黒板とChromebookを同じものとして扱えるようになったことで、使った後に必ずログアウトする習慣を身に付けなければいけないと考えています。もちろん、ChromeOSになったことで、管理コンソールが利用でき、強固なセキュリティ環境が確保されている点は強みではあります。

 ですが、民間企業では離席時や業務後にログアウトすることは常識です。クラウド活用が当たり前になってきた現在、先生方にも今まで以上にセキュリティを重視する感覚を身につけてほしいですね。そして、先生のそういった姿を見せることによって、子どもたちにも「必ずログアウトする」という習慣を意識させることができると思います。

──電子黒板がハブになることによって、学校での学びが今後どのように変わっていくのか、期待されていることを教えてください。

 従来の一斉教授型・知識伝達型の授業では、電子黒板の活用はただの教材提示だけで終わってしまうでしょう。先ほどお話ししたような、クラウドを活用して先生や子どもたちとのインプット・アウトプットを引き出していくためには、授業のあり方も変わらなくてはいけないと考えています。

 教育DXの「X」には、今までのことをひっくり返して新しいものを生み出そうという意味があります。ハード面、ソフト面の両方からすべてをもう一度見直し、「教育とはどうあるべきなのか」を考えるところまで来ていると思います。そこまでできなければ、電子黒板の本当のよさは生かされないかもしれません。

 ただ逆に言えば、ハード面のDXは、先生方の意識を変えるチャンスでもあります。電子黒板のような機器を使いこなすことを通して、先生方が今までの授業を考え直すきっかけになり、新しい学びのデザインをイメージする。そして「私たちもできる!」と思ってもらいたいですね。

ミライタッチに関するお問い合わせ

 電子黒板・Chromebox OPSに関するお問い合わせは、ミライタッチ公式サイトからお問い合わせください。製品のデモンストレーションなども対応していますので、お気軽にご相談ください。

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提供:さつき株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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