ユニアデックスは、駒澤大学のITインフラを「Microsoft Azure」を利用した仮想基盤の業務系システムに移行し、ランサムウエア対策にデータセキュリティーソリューション「Rubrik for Cloud-Native Protection」を組み合わせて構築したことを、12月4日に発表した。
駒澤大学はこれまで、業務系システムをオンプレミスの仮想環境で運用して、キャンパス内のサーバー室にて運用管理を行っていたものの、災害対策・BCPの観点から、同システムを学内に設置するにはリスクがあり、業務システム基盤の最適な移行が喫緊の課題だった。
あわせて、ランサムウエア攻撃対策を強化すべく、新たな仮想基盤上での業務系システムのバックアップ対策の強化も必須となっていた。これらのことから、ユニアデックスによる今回の業務系統合クラウド基盤への移行と、ランサムウエア対策の強化に至っている。
駒澤大学にとって、5年ぶりのシステム更改における最重要課題は、ランサムウエア攻撃対策の強化とリスク管理の軽減だった。ユニアデックスでは、駒澤大学の移行対象である仮想サーバのほとんどがWindowsで動作していることから、Microsoft Azureを利用した仮想基盤でシステムを構築している。また、データバックアップはMicrosoft Azureとの親和性が高く、強固なランサムウエア対策が可能なRubrik for Cloud-Native Protectionを提案した。
クラウド仮想基盤の構築後、駒澤大学は財務、人事、資産管理、PC教場・情報グループ学習室といった施設の予約管理や、ソフトウエアのライセンス管理、教職員・学生の認証システムなどをクラウド仮想基盤上へ移行し、Rubrik for Cloud-Native Protectionによるデータバックアップの運用を開始している。
今回の業務系統合クラウド基盤への移行によって、オンプレミス仮想環境では時間を割かれていた障害対応などがなくなり、担当職員は本来の業務に集中できるなど、業務負荷の軽減が実現したという。なお、ユニアデックスは業務系統合クラウド基盤の設計・構築から保守サポートまでを一貫して行い、システムの安定稼働を支援している。
今後、駒澤大学は学内にあるオンプレミス環境を含めた、さまざまなシステムに対して最適化の検討やサイバーセキュリティ脅威への備えを進めていく。
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