上智学院は、総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授を、同法人が運営している上智大学の次期学長とすることを、9月30日の理事会において決定した。1913年の創立以来、女性学長の就任は初となる。任期は2025年4月1日〜2029年3月31日の4年間。
杉村美紀氏は、1962年3月22日生まれ。学位は1998年12月東京大学にて博士(教育学)を取得、専門は比較教育学、国際教育学、多文化教育論となる。2002年9月に上智大学文学部教育学科の専任講師となった。2005年4月には、学部改組にともない同学の総合人間科学部教育学科の専任講師となり、2007年4月の同学科・准教授への就任を経て、2013年4月に同学科・教授に就任し現在に至っている。
同氏は、JICA 緒方貞子平和開発研究所の客員研究員、アジア太平洋環境研究大学ネットワークのVice Chair、国連大学サステナビリティ高等研究所の客員教授、日本学術振興会学術システム研究センターの社会科学班主任研究員でもある。
上智学院では、2016年1月に「上智大学長の選任に関する規則」を改正し、今回の次期学長選任も改正後の規則に則って行われた。候補者選考委員会委員に加えて教職員からも学長候補者が推薦され、候補者選考委員会は被推薦者の中から対象者を絞って面接を実施し、最終的に学長候補者2名を選定している。
その後、学長候補者2名を教職員が評価する「学長候補者に係る調査」が行われ、理事会はその結果を参考に次期学長を選任した。
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