エムティーアイは、同社が提供する、スポーツチームをサポートするコンディショニングノート「Atleta(アトレータ)」が徳島県立鳴門渦潮高等学校(以下、鳴門渦潮高校)の8部活で導入され、8月下旬から9月下旬にかけて順次運用を開始したことを、9月19日に発表した。
同校はスポーツや健康に関する専門的教育を実施する、県内初のスポーツ科学科を設置しており、文部科学省によるICTを活用した文理横断的・探究的な学びを支援する「高等学校DX加速化推進事業(以下、DXハイスクール)」採択校となっている。
その取り組みとして今回、スポーツ科学科の8部活で「Atleta」が採用され、記録した選手の体調や食事などのデータを活用した探求的な学びを後押しする。なお「Atleta」が「DXハイスクール」採択校で採用されるのは今回が初めてとなる。
文部科学省では、情報、数学などの教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する学校などに対して、そうした取り組みに必要な環境整備の経費を支援する「DXハイスクール」を実施している。
2024年度の「DXハイスクール」採択校である同校では、部活動の選手の体調・食事・トレーニングの記録・管理と、蓄積したデータ分析によるコンディション向上を目指して「Atleta」の導入を申請し、承認された。
「Atleta」は、アスリートのコンディショニングとチームを支える関係者間でのコミュニケーションや情報共有を通じ、チーム作りをサポートするサービスとなる。
今回同校では、男子硬式野球部、男子バスケットボール部、男子剣道部、男女柔道部、男女ウエイトリフティング部、男女陸上競技部、女子サッカー部、女子ラグビー部の8部活で「Atleta」を活用する。選手が日々の体調や食事・練習の振り返りなどの情報をアプリに記録して指導者がそれをモニタリングすることで、選手の振り返り習慣の定着や、体づくりに対する意識の変化などによる自立性・自主性の成長が期待できる。
また「Atleta」に選手の情報が集約されることで、指導者は選手のデータをリアルタイムで確認でき、データを活用した選手の心身の状況や個々の特徴の把握、一人ひとりに合わせたアドバイスや練習メニューの実施などによる効率的な指導が可能となる。
さらに「Atleta」の「連絡ボード」や「メッセージ」といった各種コミュニケーション機能により、チーム全体や選手個人とコミュニケーションを図ることが容易になるほか、「保護者アカウント」を利用することで部員だけでなく保護者への情報も配信でき、チームの指導者は事務的な作業を軽減できる。
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