東京都日野市は、市内の小中学校に通う児童生徒および教員を対象に、同市の公共の電子図書館である「ひの電子図書館」が利用できるIDを9月5日から付与している。同IDによって、市内の全児童生徒・教員は図書館の利用者カードがなくても「ひの電子図書館」を利用可能になる。あわせて、児童生徒の1人1台の学習者用端末に「ひの電子図書館」のブックマークを登録することで、子どもが読みたいときに読書ができる環境を整備する。
「ひの電子図書館」で提供している約2000点の電子書籍のうち、子ども向けの電子書籍は約900点で、これには同時アクセス数制限がない読み放題コンテンツ595点が含まれる。今回の「ひの電子図書館」専用IDの配布によって、子どもたちの読書環境の整備や授業での活用、学校図書館への支援を強化し、子どもたちの読書活動を推進する。
「ひの電子図書館」は、公共図書館の電子図書館としては全国で初めて、農林水産省の子ども向け学習コンテンツや、Gakkenの『学研まんがひみつ文庫』といった、インターネット上で公開されている子どもの学習に役立つ資料の提供を開始した。従来、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている資料へのアクセス(リンク)や、地域資料のデジタルアーカイブなどを提供する公共の電子図書館は存在したが、子ども向け電子資料のポータルサイト化を図る電子図書館は「ひの電子図書館」が初となる。
「ひの電子図書館」における貸出点数は2点までで、貸出期間は14日間(貸出日当日は含まれない)。また、2点まで7日間の予約取り置きにも対応している。
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