東京都は、研究シーズやアイデアなどの事業化をサポートする「大学発スタートアップ創出支援事業」の取り組みを行う大学などを、9月29日まで募集する。同事業は、知の拠点である大学が集積する東京の強みを活かし2023年度に開始され、これまでに10大学を採択している。
同事業は、東京都が「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」を掲げて、グローバルに活躍するスタートアップの創出やスタートアップの裾野拡大に向けた取り組みの一環となる。大学発スタートアップ創出に向けた知見やノウハウを有するコーディネーターが、東京都と連携して、採択された個別大学への伴走支援、および幅広く都内の大学などを対象とする支援プログラムを実施していく。コーディネーターには、外部有識者等で構成する選定審査委員会においてReGACY Innovation Groupが選定された。
採択されたそれぞれの大学などの実情に応じて、以下の2タイプの支援を行う。なお、計10校程度の採択を予定しているという。
- 事業化促進型:大学などのシーズを活用した新事業の創出に向けた支援
- 環境構築型:大学などのシーズを活用した起業・新事業創出を促進する学内の仕組みづくり・体制整備などに対する支援
さらに、採択された大学など以外にも、広く都内の大学などを対象に大学発スタートアップ創出支援に必要な知識やノウハウを提供する講座、大学間のネットワーキングなどの支援プログラムを実施する。プログラムの詳細は、後日Webページなどで公開される。
募集対象は、以下の条件のいずれかに該当する大学など。東京都およびコーディネーターの支援を受けつつ、大学発スタートアップ創出に向けた取り組みを行う大学などを募集する。
(1)都内に研究拠点を有する大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門職大学、専門職大学院
(2)(1)が出資などを行い設立された外部組織(大学VCやTLOなど)
(3)(1)と連携して同事業に取り組む事業者(民間アクセラレーターなど)
ただし、(2)と(3)は単独では応募できず、必ず(1)と共同で応募する必要がある。
今後は、9月初旬に個別相談会、10月上旬に大学などの設定・協定締結を行い、10月下旬に各大学などでの取り組みおよび支援を開始する。
個別相談会ではおもに、募集要項の内容、受けられる支援、同事業の活用方法などの疑問解消や相談を受け付ける。同事業に関心のある人なら誰でも参加可能で、参加にあたっては事前申し込みが必要となる。開催日は8月29日、9月6日、9日、10日。
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