ハッシャダイソーシャルは、タイミーと協業し、高校生のキャリア教育支援プロジェクトを開始したことを、8月1日に発表した。まずは、通信制高校であるカシマ教育グループの各校および全日制高校である沖縄県立南風原高等学校、沖縄県立中部農林高校をモデル校とし、高校生の主体的なキャリア選択の支援に取り組んでいく。
同プロジェクトは、スキマバイトサービス「Timee(タイミー)」を提供するタイミーとの連携のもと、講演活動などを通じて若者のキャリア支援を行うハッシャダイソーシャルの活動を提供することで高校生の主体的なキャリア選択の支援を行うもの。「業界・業種や働き方についての知識獲得」「多様な就労体験の提供」「自己内省」の3要素を組み合わせた取り組みとなる。
プロジェクト参加の高校生は「はたらく」ことへの理解を深める講義を受講後、夏休み期間を活用し、「タイミー」を通じて複数の職種・職場での「はたらく」を体験する。その後の振り返りを経て職業観を培い、主体的なキャリア選択につなげていく。
学び方や働き方が目まぐるしく替わり続ける社会において、高校生に主体的なキャリア選択を促すためには「はたらく」ことを体験する機会である「外的活動」が重要となる。そのひとつであるインターンシップ(就業体験活動)では、高校生に対して十分な機会を提供できていないといった課題がある。
近年、教員の多忙化や企業リスト獲得の難しさなどから連携が難化していること、また諸外国と比べても高校生が就労に対してポジティブに捉えられていないといった背景からも、高校生を取り巻く現状は厳しく、外部活用、ひいてはセクターを超えた協働によって教員の負担を軽減しながら持続的な「キャリア教育における就業体験」を実現することが求められている。
こうした背景から、履歴書・面接なしで働ける「タイミー」のサービスを活用することで、就業体験への参加ハードルを下げつつ複数の職種・職場での「はたらく」を体験できる同プロジェクトが開始されることとなった。
労働契約を結びながら有償で仕事をするため、通常のインターンシップと比べて高校生が主体性を持って「はたらく」ことについて考え、理解を深められるといった学習効果が期待される。また「タイミー」という既存のプラットフォームを活用することで、インターンシップ先の開拓といった教員の業務負担を軽減し、その結果キャリア支援の活動がさらに促進されることが期待される。
プロジェクト進行の予定(全約6カ月)は以下の通り。
1.お仕事図鑑
「タイミー」で働く社員の話を聞くことでキャリアや働き方の多様性について学び、自身のキャリアを考え自分の人生を主体的に選択するきっかけとするオンライン講座。
2.「タイミー」説明会の実施
「タイミー」の機能、利用方法について説明。受講後「実際にタイミーを使ってみたいか」のアンケートを実施し、次の「タイミー」を活用した就業体験につなげる。
3.「タイミー」を活用した課外活動(18歳以上の高校生が対象)
夏休みの期間を活用し、実際に「タイミー」を活用して「はたらく」を体験。日頃接することの少ない職種も含め、さまざまな職種・職場を体験する機会をつくる。ハッシャダイソーシャルのスタッフが活用に際しての悩みやキャリアについての相談にのり、就業体験をサポートする。
4.振り返りプログラム
これまでのプログラムを通じて得た体験を学びにつなげる。ワークシートと対話プログラムで、自分の生き方や未来について考え、希望者にはその後のサポート面談も実施する。
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