モリサワは、教科書・教材のために開発された新書体「UD学参丸ゴシック」を、8月6日から提供開始する。「UD学参丸ゴシック」は、モリサワのUDフォントが使えるサービス「MORISAWA BIZ+」および「MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン」を通じて利用できる。
「UD学参丸ゴシック」は、すべての和文の文字が文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)している書体で、「UDデジタル教科書体」と並んで読み書きに困難さのある児童生徒を含む多くの子どもたちの学習を支援する。子どもたちの発達段階や使用目的などにあわせて、「BIZ UDゴシック」「UDデジタル教科書体」などほかのUDフォントと併用したり、使い分けたりすることが可能となる。
「UD学参丸ゴシック」の漢字やかなは一文字ひと文字が大きく見えるように作られており、高齢者やロービジョンの人の読み間違いが少なくなるよう細かな工夫が施されている。
英数字は、ロービジョンの人へのヒアリングを踏まえ、読み間違えにくいことに焦点を当てた丸ゴシックの形状が優先されている。学校で習う形状とは異なる「1」と「l(小文字エル)」や、「a」「o」、「W」「VV」などの読み間違いを減らす工夫が施されている。グラフや表組みの数字表記などにも適している。
福岡教育大学での学生約273名を対象としたアンケート調査では、複数の書体を比較した結果、4割以上の学生が「UD学参丸ゴシック」を最も英数字の形がはっきりわかる書体と回答した。
そのほか、書体の詳しい特徴や教育現場で活躍している人の活用事例などが7月29日公開の特設ページで紹介されている。
提供書体
- UD学参丸ゴシック R
- UD学参丸ゴシック B
- UD学参丸ゴシック H
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