スタディポケットは、岐阜県岐阜市と共同で、同市が自治体として全市的に取り組みを行う、中学校での生成AI活用の実証事業に取り組むことを、5月24日に発表した。
この実証事業では、実証モデル校である岐阜市立長良中学校(全校生徒 約300名、全教員 約30名)と岐阜市の市内小中学校における管理職、各教科、学級担任、事務職などさまざまな立場の教員を対象に、「教務」「校務」の両面から生成AIの活用支援を行う。
生徒向けには生成AIを活用した探究的な学びと個別最適な学びの実証を、教職員向けには生成AIを活用した校務の負担軽減による働き方改革ならびに創造的な活動について実証を行う。
今回の実証事業では、文科省が定める「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインVer1.0」(2023年7月)に基づいたセキュアな環境のもと、「スタディポケット for STUDENT(生徒児童向け)」と「スタディポケット for TEACHER(教職員向け)」を提供し、岐阜市の中学校において以下の効果を期待して実証を行う。
生徒向け:教務での生成AI活用の実証支援
「スタディポケット for STUDENT」の提供を通じて、授業内や家庭学習(復習など)での生成AIの学習支援の実証を行う。「答えを直接的に教えない」スタディポケットの生成AIが対話を通じて子どもたちに寄り添い、個別最適な学びや探究的な学びを支援し、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果を期待する。
教員向け:校務での生成AIの実証支援
教職員の校務に特化した生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER」の提供を通じて、教員が日々直面する多岐にわたる業務において生成AIを活用できる可能性を模索。子どもたちとより深く向き合う時間を確保することを期待する。
また、教育現場での生成AIの活用では、研修体制の整備、リスクを正しく理解するための啓蒙活動も大切と言える。スタディポケットでは、教育委員会・学校と連携して研修を含めた支援体制を充実させていく。
国内の学校において、生成AIを「生徒児童向けの学習支援」と「教職員の校務効率化」のアプローチを同時に行う実証結果はまだ例が少ない。スタディポケットは今回の実証事業を通して地域の教育行政と教育現場に貢献し、教育現場のDXの可能性を模索する。
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