ゼッタリンクスは、「Google Workspace」の効率的な活用を支援する「Suiteツール」において「ふせん機能」をアップデートし、「Google Jamboard」に代わる協働学習ツールの提供を開始したことを、3月14日に発表した。
新しくなった「ふせん機能」では、より直感的な操作でふせんを簡単に挿入できるようになった。「ふせん集計機能」を合わせて活用することで、児童生徒一人ひとりの意見やアイデアを拾い視覚的に表示したり、クラス全体の考えを一目で確認したりできる。なお「Suiteツール」では、30日間無料トライアルを実施している。トライアルはGoogle アカウントを持っている人なら誰でも無料で試用できる。
「Suiteツール」は、9月末に終了することとなった「Google Jamboard」の代替となる協働学習ツールを探している学校現場向けに開発された。
学校現場で「Google Jamboard」の代わりとして紹介されているツールは、小学生では操作が難しかったり、保存ファイルがGoogle ドライブで管理できなかったりといった課題があり、移行が進んでいない現状があった。
そこで「Suiteツール」では、学校現場でよく使われているGoogle スライド上で「Google Jamboard」と同様の操作でふせんを作成できる機能を提供するとともに、ふせんの数を集計してグラフ化したり、書かれた内容をワードクラウドで表現したりする機能も追加した。
「Suiteツール」は「Google Workspace」に拡張機能を追加するだけで、新たな専用ツールの導入を必要とせずに探究的な学びを実践できるように教育現場をサポートする。
「ふせん機能」
今回アップデートした内容は以下の通り。
インターフェースの改善
「Google Jamboard」と同じように入力ボックスが表示され、文字を入力し、ふせんの色と大きさを選択して挿入できる。
ふせんの大きさ
ふせんの大きさ(大・中・小)を指定して挿入できる。また、ふせんの大きさと文字数に応じてフォントサイズを自動調整して挿入される。ふせんの色を6色から9色に増やし、配色を一新した。
ふせん一括挿入
ふせん一括挿入のインターフェースを改善した。ふせん一括挿入の最大枚数を60枚から90枚まで増やした。
「ふせん集計機能」
ふせんを色ごとに集計してグラフにしたり、入力されたテキストを抽出して表やワードクラウドに可視化したりできる。
ふせん集計
ふせんの色別集計やテキスト、画像の抽出が簡単に行える。ふせんの枚数をグラフで表すことで意見を可視化したり、入力された内容を一覧表示して比較したりすることも可能。
ワードクラウド生成
ふせんに入力された内容をワードクラウドで表現できる。視覚的にユニークな方法で表現することで児童生徒の興味を集め、ほかの考えや角度、視点に気付き、自分の考えを深めたり広げたりすることが可能。
また「Google Jamboard」からスライドに変換するコンバーターも提供予定となっている。「Google Jamboard」の付箋のデータ(ふせんの色とテキスト)を、Google スライドのファイルに変換する。2025年以降すべてのJam ファイルが削除される前にデータを移行することで保存が可能。
なお「Suiteツール(個人向け)」が「Google Workspace Marketplace」に公開されている。これまでに30日無料トライアルを試して期間が終了した人も今回のアップデート機能を試せるよう、再度トライアルへ申し込みが可能。
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