learningBOXは、同社が提供するeラーニングシステム「learningBOX(ラーニングボックス)」において、通信制高校向けの機能拡充を3月末(予定)に実施することを、3月12日に発表した。
文部科学省が公表した「学校基本調査 2023年度(令和5年度)確定値」によると、高等学校(通信制)の生徒数は前年に比べて増加している。コロナ禍以降は急激に通信制への認知が広がり、全国各地で通信制高校の新規開校やキャンパスの新設などが増えている。
また全日制を設置している高校が通信課程を併設する事例も増えており、中学校卒業後すぐに通信制高校へ入学している生徒も多く存在していることがわかっている。
こうした社会状況を背景に増加を続けている通信制高校の生徒数だが、生徒数の増加に伴い運営・管理業務の煩雑化などの問題も生じている。そこで急がれるのが教育DXの推進。カリキュラムや学習のあり方を革新するとともに、教職員の業務や組織、プロセスなどを革新し、時代に対応した教育を確立することが求められている。
「learningBOX」は通信制高校の生徒数増加に伴い、時代に対応した教育を確立するための一環として教育DXを推進すべく、3月末に実施予定のバージョンアップにおいて通信制高校向けの新たな機能「観点別評価」「採点フロー」を追加することとなった。
「観点別評価」
2022年度からの学習指導要領改訂に伴う3観点(「知能・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」)での評価を、システム上で実現するための機能。3観点ごとの得点率などを初期設定しておくことでシステム上での観点別評価が可能となるため、Excelでの入力や管理は不要。さらに校務支援システムともAPI連携することで、日々の入力作業を自動化できる。
「採点フロー」
提出物の採点について、システム上で担当者の割り当てやフローの進行状況が確認できる機能。郵送の手間が不要になるため、印刷コストや郵送コストのカット、さらに作業時間も節減できる。
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