ブックオフグループホールディングスは、日本文化教育推進機構と共同で、全国の小・中学校における児童生徒を対象に「SDGsとキャリア教育」の融合プログラム「学校ブックオフ」プロジェクトの実践校を募集している。申し込みはプロジェクトのページで受け付けている。
「学校ブックオフ」プロジェクトは、2024年度で4年目を迎える。「へんしんマイバック!~モノを大切にしよう~」「査定体験~本の価値が決まるまで~」「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」という3つのプログラムから、学校の事情に合ったものを好きな時数で実施できる。教材はすべて無料で、全国の小・中学校をはじめ学童、フリースクールなども申し込める。
「へんしんマイバック!~モノを大切にしよう~」は、小学3年生~中学3年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)が対象で、対応教科は総合学習/家庭科/社会科/理科、時数は2時間または3時間。3R(リユース・リサイクル・リデュース)についての理解を深めた後、「モノの寿命を伸ばそう」をテーマとして、家にある着なくなったTシャツを持ち寄り1人1つずつTシャツをリメイクしてマイバック(エコバック)を作る。針と糸を使わずに作ることが可能で、リユースとは何かを体験を通して深められる。また、ゴミ処理、資源、環境問題に関連する「理科」「社会」などでの単元での実践にも適している。
「査定体験~本の価値が決まるまで~」は、小学4年生~中学3年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)が対象で、対応教科は総合学習など。時数は3時間または4時間となっている。子どもたち自身が「査定体験」を通じてリユースを学ぶプログラムとなっており、自分で本の査定した後、その金額と根拠を、オンライン授業を通して「ブックオフ」のスタッフにプレゼンする。また、「ブックオフ」はなぜ「値段がつけられない本」も無料で引き取るのかについて疑問を持ち、引き取られた本が100%リサイクルされていることを知る。さらに、「ブックオフ」のスタッフからは、「正しい査定段階」と「査定方法」「本の扱い方」について伝授してもらえる。同プログラムを通じて、企業が「循環型社会」を支えていることを経験的に学べる。
「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」は、小学4年生~中学3年生(学童クラブ、特別支援学校、フリースクールなどを含む)が対象で、対応教科は総合学習など。時数は6時間または8時間となっている。同プログラムでは、査定技術を学んだ後に、その技術を生かして学校でリユースショップを開く。お店を開店するためにはどんな仕事が必要かを、子どもたちがグループごとに企画する。同プログラムを通じて、クラスメイトと楽しみつつリユースを学べるようになっているほか、働くことの大変さと工夫、その意義についての学習も可能となっている。
「学校ブックオフ」プロジェクトでは、教材データ、指導案、ワークシート、学校ブックオフで使用する仮想通貨「ブッカ」、店舗のぼり制作用のロゴデータなど教材データ、ツール一式を提供する。「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」の実施時に、本が足りない場合は「ブックオフ」からの寄贈も受けられる。
「査定体験~本の価値が決まるまで~」「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」では、オンライン授業で児童生徒と「ブックオフ」店舗のスタッフがつながり、子どもたちが活動を通して課題に思ったこと、乗り越えたいこと、解決したい疑問などを、オンラインを通して実際の店舗スタッフに聞くことができる。
さらに「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」では、リアルな店舗運営の体験が可能で、「売上を上げるには?」「チームワークを大事にするには?」「集客活動とは?」などを考えるうちに、大人顔負けのアイデアを出すこともあり、楽しみつつ循環型社会を体験できるとともに、職業体験にもなる。
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