マクロミルは、2024年の二十歳の集い(成人式)の対象となる新成人500名を対象に実施した、関心ごとや価値観、各種サービスの利用状況などに関する調査の結果を1月5日に発表した。同調査は、12月7日~14日の期間に行われている。
調査対象者に、関心を持っている政治・経済・社会のニュースを尋ねたところ(複数回答)、「少子化対策」(43.0%)が2年前の調査結果よりも8.2ポイント増でもっとも多かった。以下「働き方改革・女性活躍推進」(37.4%)、「教育改革・子育て支援」(35.6%)が続いている。
海外志向に関する8項目について、それぞれの関心度合いを尋ねた質問では、「外国語習得」において「関心あり」(「関心がある」と「やや関心がある」の合計)が66.8%に達した。また、「ワーキングホリデー制度の活用」(45.8%)も前年調査より8.2ポイント増加している。一方で、「海外旅行」(63.2%)は前年よりも2.6ポイント低下した。
主要なSNSの利用状況では、新たに項目として追加された「BeReal」と「Threads」が、「Facebook」を上回っている。「TikTok」(53.0%)は、4年前の調査結果と比較して4.3倍に達した。
主要な動画サービスの利用状況では、「YouTube」(85.4%)が前年よりも1.8ポイント増となり、「TVer」(41.4%)も前年より7ポイント増加している。
ニュースや話題などの情報の入手先と、信頼できる情報源を上位3つまで尋ねたところ、情報の入手先・信頼できる情報源ともに「テレビ」が他を大きく引き離して最多となった。「テレビ」以外では、「SNS(個人アカウント)」や「動画共有サービス(YouTubeやTikTokなど)」は情報源としての人気は高いものの、信頼度は低い。
AIについては、「期待している」という回答が57.0%に達したものの、「不安がある」という回答も57.2%に達しており、どちらも前年から約10ポイント増加した。
AIが、将来自身の仕事を奪う可能性があると思うかを尋ねたところ、「AIに仕事を奪われる可能性がある」という回答が51.8%を占めている。AIに仕事を奪われないために何をすべきだと思うかを、自由に答えてもらった質問では、「AIを使いこなすためにITスキルを磨く」「人にしかできないクリエイティビティを発揮できる仕事に就く」「対人関係を大切にする」「AIが得意な単純作業の労働を廃止」といった意見が寄せられた。
いくつかの項目を挙げて、自身の価値観や特徴に当てはまると思うもの選んでもらったところ(複数回答)、「自分らしさ(他者は他者、自分は自分)を大切にする」(51.0%)がもっとも多く、以下「仕事よりプライベートを重視する」(42.8%)、「推し活にお金をかける」(32.8%)、「多様性を重んじる」(31.2%)が続いている。
自身の年代が「Z世代」とまとめられる風潮を、どのように捉えているかを尋ねた質問では、「ポジティブ」(「とてもポジティブ」と「ややポジティブ」の合計)が28.6%、「ネガティブ」(「ややネガティブ」と「とてもネガティブ」の合計)が29.8%となった。「どちらとも言えない」(41.6%)が最多になったことも、特徴的であるといえる。
将来、どのような職業に就きたいと思っているかを尋ねたところ(複数回答)、「会社員」(43.2%)、「公務員」(21.8%)、「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽など)」(13.2%)が上位を占めた。
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