文教大学 人間科学部の二宮雅也教授は、日本財団ボランティアセンターにおいて全国の学生1万人を対象に実施した、ボランティアに関する意識調査の結果を11月10日に発表した。同調査は、二宮氏が設計・監修し、10月6日〜11日の期間に行われている。
調査対象者に、過去1年間におけるボランティア活動の有無を尋ねたところ、ボランティア活動経験が「ある」という回答は24.7%と、2017年の前回調査(27.1%)から大きな変動がなかったことから、学生のボランティア参加はコロナ禍以前の状態に戻っていることが明らかになった。また、過去1年間にボランティアに参加しなかった学生(75.3%)のうち、57.5%がボランティア活動への参加を希望している。
必要だと思うボランティアサポートの内容について尋ねた質問(複数回答)では、「交通費の補助」(68.1%)がもっとも多く、「宿泊費の補助」(66.6%)、「食事の提供」(64.5%)がそれに続いた。
参加したボランティア活動から得られたこととしては(複数回答)、「さまざまな人との交流ができた」(59.4%)が最多となり、以下「人の役に立てた」(56.1%)、「新しい体験ができた」(51.3%)が続いている。
学生時代に力を入れていること/入れたこと(ガクチカ)を尋ねたところ、「ボランティア」を挙げる回答は2.5%で、うち85.6%が過去1年間にボランティア活動に参加していた。
ボランティアへの興味や活動経験と、幸福度の相関をみると、幸福度が7点以上の学生は「ボランティアへの興味あり、活動あり」が70.7%だったのに対して、「ボランティアへの興味なし、活動なし」は64.2%に留まり、ボランティアへの興味や参加経験があるほど幸福度が高い傾向がみられる。
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