デジタル・ナレッジは、同社の運営するeラーニング戦略研究所がオンデマンド授業を実施している全国の大学の教員・職員を対象に実施した、大学におけるオンデマンド授業の実施状況や動画コンテンツの詳細、受講ログ分析への取り組みに関する調査の結果を、11月16日に発表した。
同調査は、9月6日~11日の期間に行われ、100名から有効回答を得ている。調査結果によれば、6割の大学が対面授業とオンデマンド授業を併用していることが明らかになった。現在もオンライン授業を行っている理由としては、「通学できないなど学生のさまざまな事情に対応できる」「出席率向上のため」「反転学習・繰り返し学習に最適」といった回答が寄せられている。一方で、おもなコンテンツ作成者である教員の負担増や、「学生の反応・理解度がわからない」「ちゃんと受講しているか確認できない」といった、オンデマンド授業の課題も浮き彫りとなった。
学生が視聴したかどうかを確認できる、簡易的なログ分析は半数の大学で行われているものの、より詳細なログ分析で視聴傾向を把握して、コンテンツ改善を行っている大学は3%に留まっている。また、ログ分析をまったく行ってない大学は、43%に達した。
「ログを取得・分析し学習状況や学生の行動把握をしたい」というニーズは、現時点でもすでに高い。国がデータ駆動型教育への転換を提言していることもあって、大学でも同機能を搭載したシステムの強化が見込まれる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア