ターンイットイン・ジャパンは、学術研究向け類似性チェックツール「iThenticate 2.0」と、最新版となる類似性レポートの提供を、11月2日に開始した。
「iThenticate」は、世界トップクラスの学術出版社1500社あまりで使用されており、1万誌におよぶ学術ジャーナルのうち97%のコンテンツとの比較が可能となっている。
今回、提供が開始された「iThenticate 2.0」では、AIが生成した可能性のあるコンテンツを判別できるようになった(英語文書のみ)ほか、テキストのリサイクル/冗長性/二重出版といった学術不正の防止が可能となった。
さらに、ユーザーグループで特定のファイルやフォルダを共有することによって、レビューや編集プロセスを迅速化し、共同研究にかかる時間を削減できるようになった。また、プレプリント論文の除外など、提出課題に対して、より正確で精度の高い類似性スコアの検出が可能となったほか、剽窃チェックを意図的に避けようとしたテキストの置き換えや、隠し文字といったテキスト操作の検出にも対応している。
最新版の類似性レポートは「iThenticate 2.0」をはじめ「Originality Check」「Similarity」「Originality」にて利用できる。AIの活用によって、引用に基づいた一致をグループ化し、一致のタイプに関する詳細をわかりやすく表示するとともに、AIライティングの検知機能が既存プロセスに統合され、ChatGPTなどAIが生成した可能性のあるコンテンツの特定が可能となった。
ほかにも、新たに直感的なインターフェースを採用することによって、アプリ内のガイダンス、スマートフォン対応オプション、サポート体制を充実させるとともに、問題箇所をすばやく特定することで、教育者が学生への個別フィードバックにより多くの時間をかけられるようになっている。
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