学情は、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「初任給」に関するアンケート調査の結果を9月20日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2025」来訪者に対して、8月24日~9月6日の期間に行われ、373名から有効回答を得ている。
調査対象者に、初任給を引き上げる企業や専門性や能力に応じて初任給を設定する企業は、志望度が上がるかを尋ねたところ、「志望度が上がる」(65.1%)と「どちらかと言えば志望度が上がる」(27.3%)を合わせた割合が9割超に達した。学生からは、「初任給を引き上げる企業が増えているので、変化に対応している企業は好感が持てる」「企業が個人の能力を評価しようとしていることがわかる」「自身への期待値が分かるとうれしい」「専門性や能力が給与に反映されるのであれば、より知識やスキルを習得するモチベーションになる」といった意見が寄せられている。
初任給が高い企業は志望度が上がるかを尋ねた質問では、「志望度が上がる」(48.3%)と「やや志望度が上がる」(38.3%)を合わせた割合が9割近くに達した。学生からは、「初任給が高い企業は、若手のうちからチャンスがあると思う」「初任給の高い企業のほうが、モチベーション高く働けそう」「初任給によって、生活の質が左右されると思う」「その他の条件が同じであれば、初任給の高い企業のほうが志望度は上がる」といった意見が寄せられている。
就職において初任給をどの程度意識するかを尋ねたところ、「最優先ではないが重視している」(75.6%)が最多となり、「最も重視している」(7.8%)を合わせた割合は8割超を占めた。学生からは、「物価が上がっているので、初任給は重視している」「初任給だけでなく、その後の昇給イメージも重視している」「能力や成果がどの程度給与に反映されるか気になる」といった意見が寄せられている。
初任給はどの程度が適正だと思うかを尋ねた質問では、「月収20~24万円」が45.6%に達し、「月収25~29万円」(38.1%)と合わせると、「20万円台」が適正と考える学生が8割超を占めた。
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