みんなのコードは、日本女子大学附属中学校と教科横断的な情報活用能の育成に関する連携協定を、女子中学校として初めて締結したことを9月14日に発表した。今回の締結により、本年度より日本女子大学附属中学校でのテクノロジー分野の教育の充実と、情報活用能力の育成を図るカリキュラム開発を行っていく。
みんなのコードは「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をビジョンに掲げ、2015年の団体設立以来、小学校・中学校・高等学校および地域において、プログラミング教育を中心に情報教育の発展に向け活動している。
同法人は「誰も」に届けられているか、ということを重要視しており、さまざまな格差を埋める取り組みを行っている。特にテクノロジー分野においては教育、キャリアにおいて大きなジェンダーギャップが存在し、大きな障壁となっている。そのため、同法人は重点的な取り組み事項としており、今年に入り「テクノロジー分野におけるジェンダーギャップの解消に関する取り組みについて」を発表している。
また、同法人が8月に発表した「2022年度 プログラミング教育・高校「情報I」実態調査」においても、プログラミングやコンピュータサイエンス分野におけるジェンダーギャップが各学校段階において認められている。
日本女子大学附属中学校は「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」ことを教育目標に掲げ、生徒の個性を尊重し、自主的な学びの姿勢を育てることを大切にしている。同校は、多くの中学校が課題を抱える、技術・家庭科内での情報分野のカリキュラムを、より情報活用能力を高める魅力的なものに改善したいと考えていた。そこで、単に先取りの暗記やテクニックを学ぶのではなく、多様な教材を用いて創造的かつ体系的な学びを通して課題解決をする、同校の特色である生徒の個性を活かせるカリキュラム作成を目指していく。
みんなのコードと日本女子大学附属中学校が協力・連携し、教科横断的な情報活用能力の育成に関する取り組みを行うことにより、当該授業を受ける生徒の情報活用能力を養い、ひいては日本の今後の教育の発展に資することを目的とする。
具体的な連携協定の主な研究成果物としては、中学校における技術・家庭科内でのAIの利活用も含めた情報活用能力を高めるカリキュラムを開発し、2030年からの情報活用能力のあり方を研究するため、以下の取り組みを行う。
- 各学年の年間指導計画
- 各学年の単元指導計画/本時案
- 各授業での指導資料
- 関連リンク
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