武蔵野大学は、同学が世界初の「ウェルビーイング学部」の開設および収容定員の増加に係る学則変更について、8月30日に文部科学省から正式に認可されたことを発表した。同学部では、ウェルビーイング研究の第一人者である前野隆司教授が学部長となる。最先端の知見を取り入れた学際的なアプローチを通じて、個人の幸福と社会全体の調和をデザイン・構築していく新たな人材の育成を目指す。
ウェルビーイング学部では、「ウェルビーイング」の複合的な理解を追求し、基礎・教養から専門まで3つの科目群で構成したカリキュラムを通して「生きとし生けるものがウェルビーイングに満ちた世界」を創造的にデザインできる人材の育成を目的としている。
「基盤科目群」では、ウェルビーイングの基礎となる「ウェルビーイングデザイン」「ウェルビーイングリテラシー」を学び、基礎力を身に付ける。
「探究する科目群」では、自己理解、自然・環境、地域・医療・福祉、ビジネス、国際理解について体験的に学修し、知識・スキルを修得する。
「創造する科目群」では、ウェルビーイングな人生、製品・サービス、コミュニティ、教育等をデザインするスキルを身に付ける。あわせて、各人が設定したテーマ(個人、自然、農・食、地域、サービス、国際など)に対して、幸せな世界をデザインしていく。
ほかにも特長的な学びとして、現代社会の思考中心の生活から離れ、自然の中で感性、感覚を高めるべく農業水産業分野の現場で行う4週間以内の学外学修(2年次必修)、地域・福祉・ビジネスの現場における4週間以内のインターンシップ体験(3年次必修)、各人の個性的な提案を切磋琢磨することを目的としたグループでのウェルビーイングな製品・サービス・コミュニティーなどのデザイン方法の学習および新たな提案(3年次必修)、オーストラリア、フィジー、スウェーデン、フランス、ハワイといった海外における2週間以内のインターンシップ体験(2・3・4年次選択)などが、カリキュラムに組み込まれている。
ウェルビーイング学部の開設時期は2024年4月1日で、武蔵野大学武蔵野キャンパス(東京都西東京市)に設置される。定員は、入学定員が80名、2年次編入学定員が10名(収容定員は350名)。
なお9月18日14時~16時には、ウェルビーイング学部のオンライン説明会が実施される。同説明会では、ウェルビーイング学部に関心のある高校生、受験生、保護者、教育関係者に対して、学科説明、教員のトークセッション、入試説明、質疑応答などが行われる。参加にあたっては、事前申し込みが必要。
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