SRJは、同社が提供する自立学習型能力開発ポータル「TERRACE」の「新国語講座」内に高校生レベルのコンテンツを、7月18日に追加した。
「新国語講座」では、小学生~中学生レベルで文章を読み解くために必要となる「読解力」を鍛えるために「語彙力」「文法力」「論理力」の3つの観点のトレーニングコンテンツを展開していたが、今回のリリースを経てより多くの子どもたちが活用できるようになった。
「大学入学共通テスト」をはじめ、公立高校入試でも「読ませる入試」へと傾向が変化している。小中高のみならず、大学生や社会人になっても多くの仕事の中で「資料やメールの内容を理解し、簡潔にわかりやすい文章を書く」場面は少なからず存在し、読解力の必要性がうかがえる。
このような状況にも関わらず、日本の学生の読解力は2012年以降低下の一途をたどっている。また、ChatGPTなど生成AIの進出によって社会的にも読解力の必要性がより注目されている。しかし子どもたちの国語力は、学校や学習塾などの教育現場でも英語や数学に比べて優先順位が低いなど、さまざまな課題がある。
これらの課題を解決するため同社は、国語力の中の「読解力」を鍛えることのできる「新国語講座」を開発した。
「新国語講座」では「読解力育成」に焦点を絞り、「語彙力」・「文法力」・「論理力」をそれぞれ鍛える。
「語彙力」ではテスト・入試でよく使われる語彙に絞り、小学生約1200語、中学生1800語、高校生約2000語、累計約5000語を学習できる。「文法力」では基礎的読解力の向上につながる文法をピックアップし、各学年ごとの進度に合わせて鍛えられる。「論理力」では基礎的読解力を「係り受け」「指示語・照応」「同義文」「定義と具体例」「推理・推論」「図表の読解」の6つのカテゴリに分け、構造的に読み解く力を鍛えられる。そして、毎月1回の確認テストを通して3つの力が養われているか実践演習を行う。
すでにリリースされている「語彙」「基礎的読解力(論理)」に加え、今回「文法」「確認テスト」を追加し、高校生向けレベル7~9がリリースされた。
「文法」には「現代文」だけでなく入試に役立つ「古典」が搭載されている。「現代文」文法では、言葉の組み立て、指示語、自立語・付属語、接続表現などが出題。「古典」文法では助動詞、助詞、敬語などが出題される。
1ステージ(4回)の最後に実施する確認テストは読解問題6問、語彙問題5問で構成されており、制限時間15分で読み解く。高校生向けレベル7~9では実際の大学入試の過去問などを活用し、さらに実践的な演習に取り組むことが可能。偏差値ではなく、問題解答への導きやすさや使われている語彙の難易度をもとにレベル分けされている。
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