NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、同社が国内総代理店を務める「TIBCO」のビジュアルアナリティクスツール「TIBCO Spotfire」が、明星大学 理工学部 総合理工学科に採用されたことを6月29日に発表した。
同学の大気科学研究室では、カズテクニカと共同で「大気汚染予報モデルの開発」の研究を行っている。大気汚染の予測研究では、さまざまな種類の膨大なデータを取り込んでそれらを統計解析や可視化する必要があり、データ取り込みや統計解析・可視化に以下のような課題を抱えていた。
- 従来のシミュレーションモデルを導入・使用するためには、Linux環境の構築やFortranなどのプログラミング知識が求められるため、研究者以外への展開が困難。
- 表計算ソフトでは扱えるデータ量に限界があり、データ加工作業に時間が掛かりやり直し時の手戻りも大きいため、研究テーマの範囲が限定されてしまう。
今回の、大気科学研究室への「TIBCO Spotfire」導入は、これらの課題の解決を目的として行われた。同製品は、膨大なデータの取り込み、前処理、可視化、機械学習など、研究に必要な一連の機能がオールインワンで搭載され、感覚的にスムーズに扱える点が評価されている。
「TIBCO Spotfire」の導入によって、データ読み込みから機械学習まで一連の流れが「TIBCO Spotfire」だけで完結するようになり、Linux環境の構築やFortranなどのプログラミング知識が不要になった。また、広域かつ長期間における膨大な大気観測データや発生源情報のデータ加工および解析、作図にかかる手間や時間が大幅に削減されたほか、結果を出すまでのプロセスに時間を取られることなく、結果を見て考察する時間がしっかりあるという経験をしたことで、価値観にも変化が生まれたという。
「TIBCO Spotfire」は、データの前処理・統計解析から可視化、共有までをオールインワンで搭載したビジュアルアナリティクスツール。高度なデータサイエンティストからビジネスの現場まで、組織全体でのデータ活用を実現する。あらゆる種類のデータに接続し、AIによるデータの前処理支援と適切なビジュアライゼーションのレコメンドによって、すべてのデータを瞬時に可視化・俯瞰できる。さらに、ビジュアル分析、統計解析、機械学習を用いた予測分析、ロケーション分析、ストリーミング分析といった、さまざまな分析を使いやすいUIで実施可能で、データサイエンティストの分析業務を大幅に効率化する。
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