マイナビは、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」の結果を、6月23日に発表した。同調査は、5月25日~31日の期間に行われ、1978名(文系男子:318名、文系女子:597名、理系男子:501名、理系女子:562名)から有効回答を得ている。
調査結果によれば、5月の就職活動状況としては、企業にエントリーシート(ES)を提出した割合は24.7%で、前月比24.2ポイント減、前年同月比3.3ポイント減だった。1次面接を受けた割合は34.6%で、前月比20.1ポイント減、前年同月比3.2ポイント減と、前月と比較して活動割合は大きく減ったものの、前年同月とではほぼ同じ割合だった。5月中に「入社予定先を決めて就職活動を終了した」割合は25.3%と、前年同月からの増減はない。
5月までに採用面接を受けた社数の累計平均は、前年同月比0.7ポイント増の9.7社となっている。
5月までに採用面接を受けた社数のうち、Web面接の割合は前年同月比0.2ポイント増の7.8社と、ほぼ前年並みだった。
5月に受けた面接がWeb面接だった割合は、前月比13.4ポイント減、前年同月比11.9ポイント減の59.3%、対面の面接だった割合は前月比13.4ポイント増、前年同月比11.9ポイント増の40.7%と、Web面接は現在も対面より実施割合が高く、新卒採用活動の中で定着したと考えられる。
エントリーシート作成のためにChatGPTなどの対話型AIを利用したことがある学生は9.7%だった。
実際の活用例としては、「自分で書いた文章を添削・校正してもらう」のほか、「AIにひな形となる文章を書いてもらって実際のエピソードなどを追加する」という回答も寄せられている。
エントリーシート作成のために対話型AIを利用することに対する意見としては、「AIが作った文章をそのまま利用するのでなければ問題ないと思う」が43.5%を占めた。
エントリーシート作成のためにChatGPTなどの対話型AIを使用することに対しては、「事実確認など十分注意を払って、工夫しながら利用する必要がある」といった意見が寄せられる一方で、「エントリーシートは自分の言葉で書くべき」という意見も挙がっている。
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