ゼッタリンクスは、経済産業省の「探究的な学び支援補助金2023」において「探究的な学び支援事業者」として採択されたことを、6月22日に発表した。これにより学校および学校設置者は対象期間中、同社が提供している「Google Workspace」用アドオンツール「こどもSuite」を無償で利用できる。同社では、同実証事業への参加を希望する学校や教育委員会の募集を開始した。
「こどもSuite」は「Google Workspace for Education」の授業支援アドオンツール。探究学習の4つのステップのうち「まとめ・表現」において、視覚的にもわかりやすく伝わる資料を誰でも簡単に作成できるよう、学校イラストやタイトル文字、UD書体への変換機能を搭載し児童生徒の表現力を高める。
また、国語の授業で求められる日本語特有の縦書き・ルビ付き文章への変換機能も搭載。「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」において、すぐに授業で活用できる思考ワークシートや探究ワークなどの教材テンプレートが付属し、学校現場で広く活用されている。
実証事業の募集要項
- 対象校:都道府県立・市区町村立・私立・国立の学校など
- 応募期間:2023年6月中旬~7月31日
- 実証事業の対象期間:2023年6月下旬~12月28日
なお補助金に関する申請手続きは原則として「探究的な学び支援事業者」が行うため、学校などでの手続きは不要。対象校として申請した後に採択の可否が決定される。
同実証事業で補助金交付対象に採択された学校および学校設置者は、対象期間中、探究学習等サービスとして以下を無償で利用できる。
1.「こどもSuite」
すべての児童生徒端末において「こどもSuite」を利用できる。
2.「Suiteツール」
すべての教員端末において「Suiteツール」を利用できる。また、必要に応じて導入支援や教員への操作研修を実施する。「Suiteツール」は「Google Workspace」の標準機能ではできない縦書き・ルビ付きの文章や数式・化学式を作成できる教員向けのアドオンツール。
3.探究学習を実践するためのテンプレートやワークシート
「総合的な探究の時間」の中でテーマに合わせて利用できるワークシートや、教科の中で実験や調べ学習に利用できるテンプレートを提供。これらのテンプレートから授業をイメージすることで、教員が探究学習に取り組みやすくなる。
4.教員の要望に合わせたテンプレートのカスタマイズサービス
授業を実践する教員と打ち合わせを行い、探究学習のテーマに合わせてテンプレートをカスタマイズする。例えば、地域独自の取り組みや研究授業で実践してみたい内容など、教員の要望を聞きながら作成する。また、これまで現場の教員とともに探究的な学習への取り組みを進めていく中で得た事例やアイデアも提供する。
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