EDUCOM(エデュコム)は、同社が提供する統合型校務支援システム「EDUCOMマネージャーC4th(エデュコムマネージャーシーフォース)」が、学校単位の情報を閲覧できるダッシュボード機能をリリースしたことを、6月13日に発表した。教育委員会は、自治体内の各学校の情報を入手できるようにる。
文部科学省は、3月に「GIGAスクール構想の下での校務DXについて〜教職員の働きやすさと教育活動の一層の高度化を目指して〜」を発表した。その中で、GIGA端末の活用を通じて生まれつつあるデータの利活用が課題の1つであるとして、特に児童生徒や学校の重要情報を一画面に統合して活用しやすくする機能(ダッシュボード)の開発・普及の重要性が言及された。
これを背景に同社は今回、教育委員会向けの学校ボード(学校の情報を集約したダッシュボード)をリリースした。これにより教育委員会が適宜自治体内の各学校の情報を入手できるようになり、双方に負担が少なく情報共有が可能となる。教育委員会は学校からの報告資料とダッシュボード上のデータを照らし合わせて確認することでより理解が深まり、学校の日常的な報告の手間を軽減する手助けとなる。
教育委員会向けダッシュボード機能の主な特長は以下の通り。
教育委員会と学校現場の双方の負担軽減
多忙な学校現場の教職員が情報をまとめて資料を作成したり、こまめに教育委員会への報告をしたりせずとも、事前に学校の様子が伝わるようになる。教育委員会側も要項などを読み込むことなく、学校の状況をダッシュボード上からデータとして把握できる。
教育委員会が情報センターとして機能できる
自治体内の各学校のダッシュボードを閲覧できるため、近隣の学校で感染症が流行した際など、他の学校にも注意喚起の情報発信ができるようになる。その他、他校の傾向から予測される事象に対して学校に早めの声かけがしやすくなる。
教育委員会の運営補助
改善を目指す指標をダッシュボードで定期的にチェックすることで、自治体が目指す教育プラン実現の手助けになる。
教育委員会と学校現場の橋渡し
データを活用し現場目線に寄り添った学校支援が可能となる。
校務データの利活用
ダッシュボード上で確認できるデータから傾向がつかめるようになれば、データを分析し今後の利活用へと発展させられる。
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