テスティーと、MMDLaboが運営するMMD研究所は、12歳~18歳のスマートフォンを持つ中学生・高校生を対象に実施した「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」の結果を、5月29日に発表した。
「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」は、4月10日~13日の期間に、12歳~18歳のスマートフォンを持つ中学生・高校生の男女1106名を対象に実施されている。
学校へのスマートフォンの持ち込みについて尋ねたところ、中学生の場合は「許可されている」が7.9%、「条件付きで許可されている」が13.7%と、計21.6%が許可されていることがわかった。高校生では「許可されている」が52.4%、「条件付きで許可されている」が31.9%で、計84.3%が許可されている。
スマートフォンの学校への持ち込みが許可されている中高生に対して、持ち込みの際に決められたルールや条件を尋ねた質問では、中学生の場合は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」(49.6%)がもっとも多く、「登下校時のみ使用可能」(40.0%)、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」(37.4%)がそれに続く。高校生では「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」(69.2%)、「登下校時のみ使用可能」(30.0%)、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」(14.1%)の順となっている。
学校の無線LAN環境については、中学生の25.9%、高校生の22.0%が「Wi-Fiがある」と答えた。
学校に無線LAN環境があるという中高生に、自分のスマートフォンを学校の無線LANに接続できるかを尋ねたところ、中学生では「休み時間だけ接続できる」が1.9%、「いつでも自由に使える」が20.8%、高校生では「休み時間だけ接続できる」が4.3%、「いつでも自由に使える」が20.7%となっている。
学校で授業に使用する端末(複数回答)は、中学生では「PC(デスクトップ)」(40.5%)、「PC(ノート)」(21.8%)、「タブレット(iPad)」(16.3%)の順、高校生では「PC(デスクトップ)」(41.0%)、「タブレット(iPad)」(15.4%)、「PC(ノート)」(14.5%)の順であった。
パソコンやタブレット端末を授業で使用するという中高生に、どのような授業でどの端末を使うかを尋ねた質問(複数回答)では、中学生の61.3%、高校生の63.0%が「PCやタブレットの操作の授業で使う」と答えている。
「PCやタブレットの操作の授業で使う」と回答した中高生に、どんな操作を習っているか(複数回答)を尋ねたところ、中学生では「WordやExcelやPowerPointの使い方」(60.6%)が最多で、「タイピングの練習」(39.9%)、「プログラミングの方法」(35.5%)がそれに続く。高校生では「WordやExcelやPowerPointの使い方」(84.5%)がもっとも多く、次いで「タイピングの練習」(37.9%)、「画像や写真の編集の仕方」(29.1%)となっている。
通常の授業でパソコンやタブレット端末を使う、と答えた中高生に、その用途を尋ねた質問(複数回答)では、中学生の場合は「授業で使う教材の共有」(48.0%)、「動画の視聴」(40.2%)、「黒板やノートとして利用」(27.9%)、高校生では「授業で使う教材の共有」(49.4%)、「動画の視聴」(32.3%)、「宿題やプリントの配布、提出」(25.6%)の順であった。
学級閉鎖や休校といった、学校からの緊急連絡方法としては、中高生ともに「一斉送信のメールが届く」がもっとも多く、中学生では「電話でクラスメートから連絡が回ってくる」(18.8%)、「LINEでクラスメートから連絡が回ってくる」(15.8%)、高校生では「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」(21.8%)、「専用のアプリなどで通知が届く」(14.5%)がそれに続く。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア