創英コーポレーションは、就職活動中で今年または来年卒業見込みの大学生300名を対象に実施した、就職活動と非認知能力に関する調査の結果を3月28日に発表した。同調査は2月に実施されている。
調査対象者に、思考力や表現力、判断力などテストで数値化することが難しく、生きていくために必要な能力である「非認知能力」についてどれくらい知っているかを尋ねたところ、「知っていて、内容まで理解している」と「言葉を聞いたことがある程度」を合わせた割合は6割に達した。
就活において、非認知能力が必要だと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」(36.3%)と「やや思う」(50.0%)を合わせた割合が86.3%となった。
就活は、頭のよさ(机上での学習)だけでは戦えないと感じたことがあるかを尋ねたところ、「そう思う」(50.7%)と「ややそう思う」(36.7%)を合わせた割合は87.4%だった。
就活を通して、学生時代にやっておけばよかったと思うこととしては(複数回答)、「資格取得」がもっとも多く、以下「インターンシップ」「面接対策」が続いている。
また、やっておけばよかったと思うことのうち、非認知能力にあたるものとしては「社会性(協調性やコミュニケーション力)」(74.3%)が最多となり、「持続力(あきらめない、粘り強さ)」(36.7%)がそれに続いた。
就活において、社会性が必要だと感じた場面を尋ねた質問(複数回答)では、「個人面接」を挙げる回答がもっとも多い。
就活において、持続力が必要だと感じた場面を尋ねたところ(複数回答)、「エントリーシートの記入」が最多となった。
就職活動中に困ったことを尋ねた質問(複数回答)では、「面接での受け答え」がもっとも多く、以下「エントリーシートの記入」「自己PRできることが足りない」が続いている。
就職活動で必要と感じた非認知能力について、何か対策をしているかを尋ねたところ、「している」が14.7%、「ややしている」が41.4%だったのに対して、「あまりしていない」は36.8%、「していない」は7.0%と、4割超が対策できていないことがわかった。
今からでも、非認知能力を伸ばしたいと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」(41.0%)と「ややそう思う」(48.3%)を合わせた割合が約9割に達している。
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