学情は、企業・団体の採用担当者を対象に実施した、「2024年卒の採用状況」に関するアンケート調査の結果を、3月9日に発表した。同調査は1月5日~31日の期間に行われ、1862件の有効回答を得ている。
調査対象の企業・団体に、内々定出しの開始時期を尋ねたところ、これまで同社の調査ではここ数年4月がピークだったが、今回の調査では3月(23.8%)がもっとも多かった。2月以前の内々定出しも前年度比5.8ポイント増の22.8%となり、採用活動の早期化が進んでいる。
企業セミナー(採用情報を提供するセミナー)の開始時期を尋ねた質問では、採用広報解禁と同月の3月(27.9%)が最多となった。一方で、3月よりも前に開始する企業は63.0%に達し、半数超の企業が採用広報解禁前に企業セミナーを実施している。とりわけ、「2022年10月以前」は前年を5.8ポイント上回る18.5%に達し、多くの企業が夏季休暇に実施したインターンシップと連動させるよう、企業セミナーを実施しているとみられる。
面接などの選考開始としては、政府が要請する採用広報解禁月である3月がピーク(35.2%)であり、前年(37.8%)を2.6ポイント下回ったものの、2月以前は37.2%と前年(31.7%)を5.5ポイント上回っている。
2025年卒学生を対象にしたインターンシップやオープン・カンパニーの実施時期は、「3年生の7~9月」(46.5%)がもっとも多く、2024年卒学生を対象にしたインターンシップ実施時期として最多だった「3年生の12~1月」よりも、さらなる早期化が明らかになった。
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