ブリタニカ・ジャパンは、2022年にグローバルで発表された英語の読解力を向上させるデジタル教材「Expedition: Learn!」を、2023年春から日本の教育機関向けに提供することを、3月1日に発表した。
「Expedition: Learn!」は、アメリカの州の教育課程基準に合致しているELAデジタル教材として、アメリカをはじめイギリス、オーストラリアといった英語圏内の学校において、生徒の語彙力、文章の読解力、自身の体験をもとに意見を述べる力を含めた探究力の向上を目指すために開発されている。
探究学習の中でもっとも注目されている「サイエンス」と「ソーシャルスタディ」のトピックによる豊富なレッスンと、4段階の英語レベルを選ぶことが可能で、事前に教員は生徒に合ったテーマとレベルを指定して割り当てられる。一方、生徒は割り当てられたテーマの動画を視聴し、記事を読み解くことで、語彙力、読解力、テーマに沿った自身の体験を英語で表現する能力が養われる。すべての問題を解いた後は、トピックに関連する項目の動画や画像で、さらに探究を深めることができる。
教員用、生徒用にアカウントが分かれており、教員用アカウントではリアルタイムで生徒の学習の状況を確認、評価することが可能。またあらゆるデバイスに対応しているので、場所を選ばず学習を進められ、学校でも自宅でも探究を深めつつ英語力を鍛えられる。
学習は、「Spark」「Build」「Connect」「Learn More」の4つのステップと4段階の英語レベルで構成され、ステップごとに語彙力、理解力、読解力が深まり、ワンランク上の英語力が身につく。
「Spark」では、興味関心をかき立てる動画視聴からスタートし、テーマの重要なキーポイントが盛り込まれた、数分のコンパクトな動画を視聴することで、生徒は混乱することなくテーマについて理解できる。理解した内容を要約することから学習が始まり、言葉の意味の確認にはメリアムウェブスターの辞書を使用する。
「Build」は、テーマの詳細となる記事を読み、設定された選択問題を解くことで理解度を確認する。内容を理解できるまで何度も記事を読むことで、英文に慣れていく。
「Connect」では、記事からさらに読解力を深める。テストは「Build」と同様に選択問題なので、生徒自身で無理なく進められる。記事を読み込むことで、記事のどの部分に答えのヒントが掲載されているのかを導き出す力をつけられ、最終的にはテーマについて生徒自らの体験や考えに置きかえて文章を作成して、学習の終了となる。
「Learn More」では、すべての学習が終了したあとに、関連した動画や画像でさらに関心を引き出す。もっと“知りたい”や“調べたい”といった生徒の探究心を向上させるとともに、教員にとっても生徒の学習の進捗や採点結果も随時確認することが可能になり、生徒の長所や短所を見極めることで今後の授業の進め方のヒントを得られる。
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