ジェイックは、同社の提供している中退者向け就職支援サービス「ジェイック 就職カレッジ 中退者コース」の受講生を対象に実施した、アンケート調査の結果を1月19日に発表した。同調査は、2022年7月14日~12月16日、2021年7月7日~12月20日、2020年7月8日~12月24日の期間に行われ、2022年は116名、2021年は152名、2020年は245名から回答を得ている。
調査対象者に中退理由を尋ねたところ、「授業内容に興味が持てなかったから」「留年したから」「授業についていけなかったから」が上位を占めた。2022年、「授業内容に興味が持てなかったから」という回答は、2020年からは10.1ポイント、2021年からはと6.2ポイント増加し、これまで2年連続で1位だった「留年したから」を上回って、はじめて1位となっている。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大で受けた影響を、自由に答えてもらった質問では、「演習科目がオンラインになり、授業に興味を持てなくなってしまった」「オンライン授業により、モチベーションが低下した」「留学が中止になり、目指したいものがわからなくなってしまった」といった回答が寄せられた。
コロナ禍がなければ、中退していなかったと思うかを尋ねたところ、「中退していなかった」とする回答は2020年には14.1%、2021年には18.7%、2022年には31.9%と、2022年は2021年と比較して13.2ポイント増加している。なお、中退理由における「経済的事情・家庭問題」は年々減少傾向にあり、オンライン授業や留学の中止といった学習面での影響が増加していると考えられる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア