アイードは、文英堂と共同開発した「Grove」などの各種英語検定教科書や学校副教材準拠の音読評価プラットフォーム「オントレ」の販売開始、および10校の公立高校にサービス提供を開始することを、12月22日に発表した。
近年、社会の変化の中で「受験のための英語」ではなく「コミュニケーションのための英語」の重要性が高まっており、英語4技能を鍛えるための学習が必要とされている。一方で、これまでの英語学習では圧倒的に英語の音声に触れる機会が不足していた。
リスニングについては、モバイル端末の普及により学習機会が増えたものの、スピーキングについては重要性を感じられていながら、モチベーションの維持や指導者によるフィードバックが難しく、日々の学習には取り入れにくい状況となっている。
そうした問題を解決すべく、音声認識技術を英語学習に応用したサービスが登場したが、文字起こしの精度自体が問題となってしまうなど、英語学習における適切なフィードバックができないという課題が残っていた。また、音読学習については効果的な学習として一般的ながら、教員が生徒の実施状況を確認できず、評価やアドバイスも行えないため「やらせっぱなし」になっている。
こうした状況を解決すべく、「オントレ」に英語スピーキング評価AI「CHIVOX」を導入し、英語のコミュニケーションにおいて重要なスピーキングとリスニングを、日々の学習によって効果的に身につけてもらえるよう、提供していく。
「オントレ」は「音読」に特化したアプリで、教員は文英堂の教科書や教材から音読の宿題を配信することが可能。生徒が配信された文章の手本音声を真似て音読すると、AIが即時に評価結果をフィードバックしてくれる。文章全体に対して複数観点で評価されるのはもちろん、発音が苦手なフレーズや文章を抽出し復習を提案してくれるほか、発話した日別/累積の単語数が記録されるので、発話学習の軌跡が残り、生徒はモチベーションの維持がしやすい。
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