マイナビは、2023年卒採用の内定状況と2024年卒採用の見通しなどをまとめた「マイナビ 2023年卒企業新卒内定状況調査」の結果を、11月7日に発表した。同調査は、企業担当者に対して9月6日~10月5日の期間に行われ、2008社(上場:186社、非上場:1822社/製造:782社、非製造:1226社)から有効回答を得ている。
調査結果によれば、2023年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は前年比2.3ポイント減の81.3%と3年ぶりに減少し、コロナ禍前の2020年卒(80.4%)に近い水準となった。内定者満足度は、「量・質ともに満足」が前年比10.3ポイント減の26.2%、「質は満足・量は不満」は前年比6.2ポイント増の43.4%となっている。
採用活動の印象としては、「前年より厳しかった」が前年比21.6ポイント増の49.6%と大幅に増加し、「前年並みに厳しかった」と合わせると「厳しかった」という回答は87.6%に達した。
2023年卒の内定式は、「内定者全員を同じ会場に集めて実施」が前年比23.5ポイント増の81.0%と大幅に増加する一方で、上場企業は「Webのみで実施」が26.8%となっている。
2023年4月入社予定者を対象とした入社式の実施形式は、「新入社員全員を同じ会場に集めて実施する予定」が前年比8.1ポイント増の84.3%で、上場企業では85.7%だった。
2024年卒向け採用計画の策定状況を尋ねたところ、採用予定数が決まっていない状態も含めると、78.6%が実施すると答えている。
採用予定数については前年同様「増やす」の割合が増加し、「減らす」の割合が減少した。
採用活動に関する見通しとしては、「厳しくなる」(「非常に厳しくなる」を含む)が18.8ポイント増の67.8%に達し、「今年度並み」(31.3%)を大きく上回っている。
6月に改正された「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」について尋ねた質問では、「改正されたことを知らなかった」(32.3%)が「改正の内容を読み、おおむね理解している」(27.9%)を上回った。
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