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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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18歳成人、10代からのキャリア形成と進路の選択

高校生の就職活動をとりまく現状と課題

18歳成人、10代からのキャリア形成と進路の選択 第1回

 高校生の就職活動では、約55%が1社のみ企業を見て、その1社に就職先を決めていることをご存じでしょうか。そこには長年続く就職環境の慣習や、高卒求人に対しての需要の高まりがあります。より納得のいく就職先の決定に、企業や学校、サポート団体は何ができるでしょうか。株式会社ジンジブでは、高校生が主体的にスマートフォンなどで企業情報が検索できる「ジョブドラフトNavi」という求人サイトや、実際に企業の担当者と対面で話をしたり仕事体験ができる「ジョブドラフトFes」の運営など、8年間にわたり、高校生の就職活動に主体的な職業選択のきっかけを与えるサポートを行ってまいりました。今回は、全国高等学校と高校生への支援を行う部隊の管掌役員である新田(にった)が高校生の就職活動をとりまく環境と変化についてお伝えいたします。

はじめに

 早速ですが、皆さまは「高校生の就職活動」をご存じでしょうか? 一般に「新卒」というと「大卒」を思い浮かべる方が多数ではないでしょうか。卒業と同時に就業する高校生も多数いるのですが、なかなか高卒新卒は世の中に認知されていないのも実情です。ここでは、「高校生の就職活動」や「教育の在り方」についてお伝えできればと思っています。

高校生の就職活動に関する意識は高まっている

 就職のタイミングは、人それぞれです。大学で勉強してから就職する学生もいれば、高校卒業、もしくは中学卒業時に就職する学生もいます。その中で、高校卒業のタイミングで就職する高校生はどのくらいいるのでしょうか?

 文部科学省が公表した令和4年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和3年12月末現在)に関する調査によると、卒業予定者が99.8万人に対して、就職希望者は14.7万人となっています。この調査に含まれない通信制高校を含めると、実際の就職希望者はざっと15万人から20万人の間を推移すると考えられます。

 大学生の民間企業志望者が毎年40~45万人であることを考えると、高卒就職者は約1/3~1/2の規模であると分かります。

 それでは次に、高校生は就職活動に対してどう考えているのでしょうか?

 当社では、2021年(令和3年)3月に15歳~19歳の高校生(n=165名)を対象に、就職活動に対する意識についてのアンケートを行いました。

 まず、就職を希望する理由を尋ねたところ、最も多い回答は「自立したい」、次いで「家庭の経済的な理由」「進学したくない」と続きました。

 また、求人企業の探し方について尋ねたところ、「自ら進んで希望求人を探したい」29.7%、「学校に希望する求人がなければ自分で探したい」26.1%、「学校にある求人の中から自分で決めたい」21.8%が上位となりました。

 「学校にある求人の中から先生にお勧めしてもらいたい」と「分からない」の回答を合わせた22.4%と比較して、自分で決めたい高校生が77.6%を占めました。

 上記結果からは、多くの高校生が、就職することも就職活動を行うことも、ともに前向きに捉えていることが分かります。

次のページ
高校生の就職活動をとりまく環境と変化

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この記事の著者

新田 圭(株式会社ジンジブ)(ニッタ ケイ)

 大学卒業後は100円均一の店長、管理部門の財務を経験。その後エレコム株式会社を経て株式会社ハウスドゥで財務に携わった後に、株式会社やる気スイッチグループの取締役に就任。  ジンジブの代表取締役の佐々木満秀と出会ったことを機に、2017年株式会社人と未来グループ(現:株式会社ジンジブ)に入社。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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