滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターは、国内の大学としてははじめて、米NVIDIA(エヌビディア)との協定を締結したことを5月19日に発表した。
NVIDIAは、高度な演算能力を持つGPUと開発プラットフォームを提供する一方で、AIやデータサイエンス分野の教育や人材育成にも注力。高等教育機関向け教育キットプログラムを展開し、ダウンロード可能な教材とオンラインコースへのアクセスを提供している。
滋賀大学は、それらのうちの1つである「NVIDIA DLI データサイエンス教育キット」の日本語化を、データサイエンス学部の教員・学生が同社とともに2021年度から取り組んできた。「NVIDIA DLI データサイエンス教育キット」は、データサイエンスの入門から応用や大規模データエンジニアリング、機械学習、さらにデータサイエンスの文化的な背景や思想まで、多岐にわたる内容のプレゼンテーション教材となっている。
今回の協定締結は、「NVIDIA DLI データサイエンス教育キット」日本語化への取り組みをきっかけに、滋賀大学とNVIDIAがさらに連携を深めるべく行われたもの。同協定ではNVIDIAの持つ最先端技術やビジネスの知見と、滋賀大学の教育の知見を組み合わせることで、新たな教材を作成し、ジュニア向けから一般社会人向けまでを対象に、データサイエンス・AI教育の広範な普及を目指す。
今後は、膨大な各種データを活用した社会課題解決のための共同研究や人材育成なども視野に、産学連携事業を推進していく。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア