学情は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「就職活動への不安」に関するアンケート調査の結果を5月10日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」来訪者に対して、4月19日~28日の期間に行われ、649名から有効回答を得ている。
調査対象者に、就職活動に不安があるかを尋ねたところ、「とても不安がある」が60.4%に達し、「やや不安がある」(24.0%)と合わせて8割超が就職活動に不安を感じていることがわかった。学生からは、「まだ内々定を得ていない」「周囲の友だちが内々定をもらい始め、焦りを感じている」「選考で不合格になることもあり、自信をなくしている」といった就職活動全般に関する不安や、「特に対面での面接は緊張する」「オンライン面接が中心なので、リアル面接に慣れていない」「最終面接のみ対面で、上手く話せなかった」といったリアルでの面接への不安が寄せられている。
就職活動で不安を抱いている点としては(複数回答)、「志望する企業の内定を得られるか」(66.1%)がもっとも多く、「1社以上内定を獲得できるか」(63.1%)、「就職したい企業を見つけられるか」(43.4%)がそれに続いた。ほかにも、「リアル面接で、熱意や自分の考えを伝えることができるか」(38.7%)、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で何を話すか」(23.9%)といった回答が寄せられている。
就職活動(インターンシップ・セミナー・面接など)で参加した形式は、オンライン・リアルどちらが多いかを尋ねた質問では、「オンラインが多い」と「ややオンラインが多い」を合わせた割合が72.5%を占めており、「リアルが多い」「ややリアルが多い」は11.0%に留まった。
選考形式については、「オンライン」のほうが慣れていると回答した学生が51.2%を占め、「リアル」(20.1%)を31.1ポイント上回っている。オンラインが慣れていると回答した学生からは「インターンシップやセミナーもほとんどがオンラインだったので慣れている」「これまで参加した面接は全てオンラインだった」「面接対策もオンラインを想定して準備してきた」といった意見が寄せられた。一方、リアルと回答した学生からは「リアルのほうが、自分の思いを伝えられているか確認しながら話すことができる」「リアルのほうが、熱意を伝えやすい」「最終面接に参加するなかで、リアルでの選考を経験する機会も増えてきた」「最終面接はリアルでの実施が多いので、慣れていかないといけないと思う」といった意見が寄せられている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア