ガリレオスコープは、同社が運営するDX関連情報サイト「まるごとDX」が、2020年4月～2021年3月の新型コロナ禍に就職活動を経験した若手社会人146名を対象に実施した、「コロナ禍における新卒採用プロセスのオンライン化」に関する調査結果を1月12日に発表した。同調査は、7月16日～22日の期間に行われている。
調査対象者に、就活の際に自身が参加した会社説明会／面接／内定式について、どの程度が「オンライン」開催だったか、直接顔を合わせての「対面式」開催だったかを尋ねたところ、会社説明会では「すべてオンライン」が28.1％、「すべて対面式」が23.3％だった。説明会では「すべてオンライン」が「すべて対面式」を4.8ポイント上回っている。面接では「すべてオンライン」が21.9％、「すべて対面式」が24.7％、内定式では「すべてオンライン」が26.7％、「すべて対面式」が38.4％だった。
会社説明会について、それぞれオンラインと対面式での「経験がある」と回答した人に、その満足度を5点満点で尋ねた質問では、「オンライン説明会」の満足度は平均3.79点、「対面式説明会」は平均3.90点と、わずかながら対面式の満足度が高い。「オンライン説明会」では5点（28.3％）と評価した人が「対面式説明会」（24.6％）と比較して3.7ポイント多い一方で、1点（3.3％）または2点（7.5％）と低く評価した人も「オンライン説明会」の方が「対面式説明会」より多かった。
就職活動においてオンライン説明会の「経験がある」と答えた人（120名）に、オンライン説明会への評価を尋ねたところ、利点として移動時間や交通費、宿泊費などの経費がかからなかったことを挙げる意見が多く、移動がない分、多くの会社説明会に参加できたという回答も寄せられている。一方デメリットとしては、ネット環境や回線が不安定な場合に接続に支障がある、といった意見が寄せられた。
オンライン説明会で使用したツールに対する評価としては、はじめてのツールであったり、ツールの操作が複雑な場合に戸惑ったりはしたものの、すぐに慣れたという意見が多く、チャット機能のおかげで質問しやすかった、本名を表示しない機能があると個人情報が守られる、といった意見も寄せられている。
面接について、それぞれオンラインと対面式での「経験がある」と回答した人に、満足度を5点満点で評価してもらったところ、「オンライン面接」の満足度は平均3.63点、「対面式面接」は平均3.82点と、説明会と同じくわずかながら対面式の方が満足度が高かった。「オンライン面接」では5点（26.9％）と評価した人が「対面式面接」（23.4％）と比較して3.5ポイント多い一方で、1点（5.0％）または2点（10.9％）と低く評価した人も「オンライン面接」の方が「対面式面接」より多い。
就職活動においてオンライン面接の「経験がある」と答えた人（119名）に、オンライン面接への評価を尋ねた質問では、説明会と同じく移動時間や経費がかからない点を利点として挙げる回答が多い。ただ、面接では説明会よりも会話をするシーンが多いことから、オンラインでは相手にきちんと伝わっているか不安に感じたという意見が多くみられた。また、視線の位置が定まらない点、若干のタイムラグにより喋りづらさを感じた点を不満点として挙げる意見も寄せられている。
オンライン面接で使用したツールに対する評価としては、ツールの操作性に戸惑うことがあっても、使っているうちに慣れてしまうようで、そこまで大きな問題として認識はされていなかった。
この記事は参考になりましたか？
この記事をシェア