朝日学生新聞社とアルクテラスは、中学生・高校生を対象に実施した大学や受験の情報収集の方法に関するアンケート調査の結果を、1月13日に発表した。
調査対象は、アルクテラスが提供している勉強ノートまとめアプリ「Clear」のユーザーで、有効回答数は714名(中学生52%、高校生47%)。
大学進学に関する情報は、188名(26.3%)が「積極的に集めている」、277名(38.8%)が「一応集めている」と回答しており、これらの回答者のうち高校1年生から集め始めた人が172名(35.9%)で学年別では最多となった。
一方で、中学生から集め始めた人(131名/42.2%)、中学入学以前から集め始めている人(23名/4.8%)と、およそ半数は高校入学以前から大学に関する情報を集めていることがわかる。
情報収集の方法としては、「大学ホームページ」(356名/49.9%)、「大学パンフレット」(300名/42%)、「オープンキャンパス」(234名/32.8%)と、大学の公式情報を参考にしている。また、「進学情報サイト」(260名/36.4%)、「SNS」(215名/30.1%)、「中学校や高校でのアドバイス」(200名/28%)、「先輩や友人や身内の口コミ」(163名/22.8%)といった、第三者の意見も参考していることが明らかになった。
もっとも参考にしている情報源は、「大学ホームページ」(19.7%)、「大学パンフレット」(16.7%)で、情報収集の方法としてよく用いられる「SNS」(8.3%)や「口コミ」(5.7%)、「中学や高校でのアドバイス」(5%)はあまり参考にしていないことがうかがえる。しかしながら、自由回答では「オープンキャンパスはいいところしか言わないから、その大学の悪いところも知りたい」「大学の特色について、大学が開いているサイトでは主観的すぎて参考にしにくい」といった意見も見られた。
大学進学情報の収集に用いるSNS(複数回答)は、「Twitter」が311名(43.6%)ともっとも人気が高く、「Instagram」(6%)、「LINEQ」(7.6%)、「Facebook」(2.8%)を大きく引き離している。SNSでの調べ方としては、「大学名で検索する」(73.9%)が最多で、「大学のアカウントをフォローする」(20.5%)、「受験生のアカウントをフォローする」(12.3%)、「大学生のアカウントをフォローする」(10.8%)といった使い方も挙がった。
進学先の選択基準(優先度の高いものから3つ)としては、「学びたい学問領域」が437名(61.2%)、「国公立か私立か」が333名(46.6%)、「学力や入試科目」が262名(36.7%)。一方、「学費」(28.7%)や「奨学金制度」(11.5%)といった経済的な基準を挙げる声もあり、自由回答では「奨学金制度について知りたいが、わかりやすいパンフレットがない」「受験費用や交通費のことも心配」といった意見が目立った。
このほか、自由回答では「大学入試制度の変革に伴い、大学教育の方針も変えられていくのか」「入試が変わるので、浪人できない」「自分の学年からセンター試験がなくなるので、新しい試験についてくわしく知りたい」といった、2020年度からの大学入試制度の変更に関する悩みが数多く挙がっている。
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