2022年卒採用の充足率は83.6％、「質」の満足度は73.7％――課題は「辞退の増加」【マイナビ調査】

　マイナビは、「マイナビ2022」を利用する企業の担当者を対象に実施した、2022年卒採用の内定状況と2023年卒採用の見通しなど「マイナビ 2022年卒企業新卒内定状況調査」の結果を、11月1日に発表した。同調査は、9月6日～10月5日の期間に行われ、2279社から回答を得ている。

　調査結果によれば、2022卒の採用充足率（内定者数／募集人数）は、前年より1.3ポイント増の83.6％で、内定者の「質」の満足度は73.7％（「量・質ともに満足」（36.5％）と「質は満足・量は不満」（37.2％）の合計）だった。

　採用活動の期間は、「前年並み」がもっとも多かったが、活動開始時からWeb導入が進んだことで比較的スムーズに実施できたことから、「短期化する（した）」という回答が前年よりも増加している。

　採用活動の印象としては、「厳しかった」という回答が77.8％（「前年並みに厳しかった」（49.8％）と「前年より厳しかった」（28.0％）の合計）に達した。

　採用活動について「厳しかった」と答えた企業に、その理由を尋ねたところ（複数回答）、「母集団の確保」（52.0％）が前年比7.2ポイント減で最多となった一方、「辞退の増加」（41.3％）が前年比15.9ポイント増と大きく増加し、とりわけ上場企業では55.9％でもっとも多い。

　2022年卒入社予定者の配属先告知について尋ねた質問では、入社より前に告知する企業が5割程度を占めている。

　入社前に配属先を伝えるメリットとしては、「内定者の『わからないこと』の不安を払拭することができる」（68.3％）が最多で、「入社後の具体的なイメージができるので入社意欲を高めることができる」（50.2％）がそれに続いた。

　2023年卒採用計画について尋ねたところ、採用予定数が決まっていない場合も含めると78.8％が「実施する」と答えている。

　2023年卒の採用予定数は、「今年度並み」がもっとも多かったが、「増やす」という割合も増えている。