LABOTは、全国の大学生、短大生、専門学校生200名を対象に実施した、新型コロナ禍の学生生活に関するアンケート調査の結果を、9月24日に発表した。同調査は、9月8日~23日の期間に行われている。
調査対象者に、新型コロナ禍で大学・高校の休学を考えたことがあるかを尋ねたところ、「一度は考えた・懸念したことがある」が36.0%、「真剣に考えたことがある・実際に休学した」が18.0%に達した。中退についての調査では、「一度は考えたことがある」または「真剣に考えたことがある」という回答が24.5%に達している。
周囲の友人や知人の中で、新型コロナウイルス感染症を要因として学校の休学・中退を考えた人や、実際に休学・中退した人がいるかを尋ねた質問では、57.0%が「いた」と回答した。
新型コロナ禍で孤独を感じたかを尋ねたところ、「強く感じた」または「感じることがあった(現在では乗り越えた人も含む)」は72.5%で、新型コロナ禍での学生生活で困ったこととして「自分では難しい問題に当たった際に、友人と助け合えず解決に時間がかかった」「自然に人と関わる機会を失ったことで、精神的に影響があり引きこもる状態が起こりやすくなった」といった回答も寄せられている。
新型コロナ禍によって、学びの機会が減っていると感じるかを尋ねた質問では、「減っている」という回答が78.5%に達し、学びの習熟度に対する満足度では59.0%が「満足していない」と回答した。新型コロナ禍での学生生活で困ったことでも、「メールでの質問・相談となり進行が遅く、混乱や誤解が生じやすい」という回答が寄せられている。
現在、自身の就職や進学に不安があるかを尋ねたところ、91.0%が不安を感じており、その理由としては「学びの習熟度」(55.5%)が最多となり、「社会の情勢」(52.0%)がそれに続いた。そのほか、「自身・家庭の経済面」「スキル不足」「自身の学歴」といった回答もみられる。
将来のために、学校の授業以外で知識・スキルを身につける必要があると感じている人は98.0%に達する一方で、新型コロナ禍の経済的影響としては、自身も家庭も影響を受けた人は38.0%、自身が経済的影響を受けた人は75.5%に達している。
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