ポプラ社と東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センター(Cedep)の共同研究「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクトは、オンラインセミナー「乳幼児の絵本体験を問う:乳幼児はどのように絵本を体験しているか?」を、8月28日に開催する。参加費は無料。
「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクトは、デジタル時代の子どもの発達と絵本・本の関係や、子どもをとりまく絵本・本環境について学びを深めるセミナーを全4回にわたり開催している。2回目の開催となる今回は、子どもの絵本・本に関わる実践や研究から乳幼児の絵本体験について考える。
NPOブックスタートの佐藤いづみ氏を講師として招き、国内外のブックスタート事業の最新動向を中心に紹介する。また、Cedep協力研究者でもある川村学園女子大学の菅井洋子氏は、保育現場や図書館における乳幼児と絵本の関わりについての研究成果を発表する。最後に、学習院大学 教授/東京大学 名誉教授の秋田喜代美氏による指定討論を通じて、乳幼児期からの絵本・本とのより良い関わり方や、より豊かな読書環境を実現するための手がかりについて考えていく。
また、菅井氏の講演内では『写真でみる公立図書館・図書室の乳幼児・保護者のためのスペース事例集』を初めて紹介する。同事例集は、Cedep×ポプラ社の共同研究の一環として、全国の公立図書館・図書室(回答数1304件/送付数3299件)を対象として実施した「子どもの読書環境と公立図書館の役割に関する調査」の成果のひとつ。調査に協力した図書館・図書室が18歳未満の子どもを対象とした区画・閲覧スペースの写真と解説を提供し、特に乳幼児と保護者のための環境づくりの例としてわかりやすい写真を取り上げ、分類・解説したものとなる。
開催日時は8月28日の15時~16時30分で、Zoomを使用して行われる。定員は先着500名で、参加には事前申し込みが必要。なお、セミナーの様子は一部プログラムを除いて録画配信される予定。録画配信のみ視聴する場合は申し込み不要で、CedepのWebサイトから誰でも視聴できる。
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