高校生の4人に1人が自分専用のPCを持つ時代
2021年4月末に、全国6112人の高校生(高校1~3年生および高専1~5年生)を対象に行ったインターネット調査では、実際に高校生が購入しているPC、求めているスペック、使用してみての不満点などが明らかになった。
同調査によると、高校生が学習目的の個人用PCを所有している割合は約27%で、約4人に1人が自分専用の学習用PCを所持している。PCのOSは、Windowsが約57%と圧倒的に多い。
実際に使ってみてわかった不満と要望
学習用途のPCには、学習のためのさまざまなアプリが欠かせない。対応アプリの種類や数は重要な評価項目となる。この点でWindowsは不満が少なく、Windows以外のOSでは10%以上が不満を感じていると回答した。PC用アプリ開発の現場では多くの場合Windows対応は必須であり、学習のシーンでもOfficeは活躍するため、より社会に近い高校ではWindowsの満足度が高いのではないかと考えられる。
使い慣れたWindowsが教育現場にもたらすメリット
慣れないツールを利用する際にトラブルはつきものだ。PCやアプリなどの操作で困ったときに頼る人や情報を聞いたところ、身近な保護者が最も多いという結果となった。
PCへの疑問・トラブル発生時に頼りにする人、情報
- 保護者(父親や母親):58%
- 学校、学習塾、予備校関係者:34%
- 友人・知人:28%
- メーカーのウェブサイト:19%
- PC関連の情報サイト(メーカーのウェブサイトを除く):19%
OS別に頼りにする人を見てみると、ChromeOSは学校や学習塾、予備校関係者を頼るという回答が53%にのぼった一方で、Windowsでは23%にとどまった。ChromeOSは保護者など、学校外で使用する人が少なく、またインターネット上や書籍などの情報もWindowsと比較すると現状多くないため、対応に追われる教員の負担が増加することも考えられる。
なお、疑問やトラブルへのサポートを家族から受ける場合、家族とOSが同じであれば対応してもらえると回答したのは74%だったが、OSが異なる場合は59%と下がった。
高校では学習塾や予備校、趣味などの分野でもPCを使う機会が増えていく。OSが統一されていることで、同じ操作やアプリを使える利点は大きい。
これは学校現場でも同様で、校務はほとんどがWindowsで行われており、WordやExcel、PowerPointをはじめとしたOfficeアプリは教員にとってもなじみがある。2022年度に向けて整備されつつある高校の「1人1台」環境においても、使い慣れたWindows PCやOfficeを使うことで、時短や負担軽減が期待される。過去にWindowsで作成した教材を再利用することで資産の有効活用も可能だ。
実際にWindows PCを導入している学校からも、そのメリットや効果の声が寄せられている。Windowsは教員にとっても使い慣れているOSで、教員間でも気軽に質問できるといったメリットも多く、教員は授業に注力することができる。
調査から見えた高校生のニーズ
高校では論文をWordでまとめる、理科の実験をExcelで記録する、PowerPointで資料を作成するといった授業が増えていく。調査で判明した通り、Windowsが初期からOfficeを搭載している点は大きなメリットで、満足度を高める要因の1つとなっている。また、Teams for Educationをハブとして使えば、オンライン授業を行いながらOfficeを使った協働学習も実現できる。より幅広い場面での活用が広がりそうだ。
Windows PCは予算と目的に応じて豊富な機種から選ぶことができ、Officeは、現場の教員が使い慣れていて導入しやすい。さらに、家庭学習用のPCとしてもシェアが高いため、学校と家庭の双方で同じOSを使うことで、サポートもしやすく、生徒もストレスなく活用することが可能だ。
Windowsデバイスカタログはこちら
最新のカタログでは高校向け学習用PCの紹介に加えて、Windows PCを導入している学校の事例が選定根拠や活用方法にまで踏み込んで紹介されている。高校における「1人1台」の環境を検討している学校や自治体は、ぜひ参考にしてほしい。
調査概要
高校生の学習用所有PCとOSに関する実態調査2021
- 調査主体:株式会社モメンタムジャパン
- 調査方法:インターネット調査(スマートフォンリサーチ)
- 調査対象者:全国の高校1~3年生および高専1~5年生
- 有効回答数:400名
- 調査時期:2021年4月末