360Channelは、総合VRプロデュース事業「VR PARTNERS」において、NTTメディアサプライ、西日本電信電話株式会社名古屋支店、愛知県の豊田市立浄水中学校が主催した、VR技術を活用した新たな学校教育モデルの創出を目的に実施された、研究授業に参加した。
研究授業は、VR技術の教育分野への応用による、生徒の取り組み姿勢(主体性)の変化や、探究的な学習による習熟度の効果測定を目的に、浄水中学校で9月27日11時15分~12時に実施されている。
教科は社会科の地理的分野で、事前にアジア州(フィリピン、中国、マレーシア)の、特徴的な建造物、商店街、民家、衣装、農産物などのVR映像が撮影された。
研究授業当日は、教員がグループに分かれた生徒に対して、複数のVR動画のうち1つを閲覧するよう指示。VRゴーグルで閲覧する動画は、リアルタイムでプロジェクタに投影され、グループ全員で共有された。
その後、グループ内で閲覧した動画がどこの国か、どのような根拠でそう判断したかを相談し、各グループの回答をタブレット端末で一括表示して共有。最後に、教員による回答、どこで判断できるかを動画を見ながら振り返った。
研究授業を行った教員は、「『まるで現地に行っているかのような体験』をさせることで、たとえば、社会科が苦手な生徒に対する導入部に使うなど学習に対して興味・関心を引き立て、主体的な取り組みを促す効果がある。また、静止画からは得られない臨場感のある動画を視覚的に見ることによって、単元として生徒の記憶に残りやすく習熟効果が高いと感じた」と、感想を述べている。
また、研究授業に参加した生徒に対して行ったアンケートでは、全員が「楽しく、前向きに授業に取り組めた」と答えたほか、再び同じような授業があった場合は、積極的に受けてみたい、と答えた生徒が9割超に達した。「紙の資料では伝わらない雰囲気が伝わり記憶に残る」と回答した生徒もおり、一定の学習効果があったと推測される。
「VR PARTNERS」は、VRに関するさまざまなニーズに対して、プランニングディレクションやイベントプロモーション、効果測定など一気通貫した施策を行う総合VRプロデュース事業。
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