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高校教員の38%、「総合的な探究の時間」の準備に取りかかっていないことが明らかに

 Edv Futureは、全国の教職員を対象に実施した、2022年度から全国の高等学校で新設される「総合的な探究の時間」に関する調査の結果を、5月11日に発表した。同調査は4月9日~11日の期間に行われ、200名から有効回答を得ている。

 調査対象者に、「総合的な探究の時間」の開始について知っているかを尋ねたところ、「知らない」という回答が15%に達した。

 「総合的な探究の時間」を実施する準備をしているかを尋ねた質問では、「していない」という回答が38%に達している。

 「総合的な探究の時間」への準備状況を、「総合的な探究の時間」の認知とあわせてみると、「総合的な探究の時間」の開始について「知っている」と答えた人でも31.2%は準備に取りかかることができていないことが明らかになった。

 「総合的な探究の時間」の準備をしていない理由としては、「カリキュラムがわからない」がもっとも多く、「何から始めていいのかわからない」がそれに続いている。

 「総合的な探究の時間」に関する授業準備を始めている、または準備を始めるところだと答えた人に、具体的な準備の内容を尋ねたところ、50%が先行授業を開始していると回答した。また、シラバスやカリキュラムを学校独自で作成しているという回答も、49.2%あった。外部企業や外部ツールを用いる場合、プリントなどの教材で外部ツールを活用している学校は26.6%、シラバスやカリキュラムについて外部ツールを活用している学校は16.1%に留まる。

 「総合的な探究の時間」の開始にあたっての不安点を尋ねた質問(複数回答)では、多くの教員が学習テーマの設定と評価の方法について不安を抱いていることがわかった。また、カリキュラムの内容や実際の授業実施に関する不安も、2割超に達している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/5644 2021/05/11 16:00

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