ライフイズテックは、プログラミング学習を通じて問題解決能力を身につける学習成果の場として「ライフイズテック レッスンコンテスト」を学校向けに実施し、4月14日に2020年度の優秀作品を発表した。また、2021年度の開催概要も公開された。
本コンテストは、中学・高校向けのプログラミング学習教材「ライフイズテック レッスン」の導入校の生徒を対象に「身の回りの問題解決」をテーマにしたWebサイトを募集し、着眼点やロジック、デザインの工夫などを総合的に評価するもの。2020年度は、授業で学んだプログラミングスキルを活用し、生徒自身が問題発見、課題設定を行い、解決施策として作成したWebサイト200作品が集まった。
最優秀作品には、長野県立坂城高等学校 2年生 柳澤弥侑さんの「Take Out」が選ばれた。この作品は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ちている地元の飲食店を救うために、テイクアウトができる飲食店を紹介するWebサイト。柳澤さんは飲食店へのインタビューを行ったところ、「洋菓子店などは、逆に売り上げが上がっている」という話を聞き、飲食店と洋菓子店の違いに着目し、「持ち帰りができる」という洋菓子の特徴に気づいた。新型コロナウイルスの影響で、地元の飲食店に食べに行けないと諦めている人々に、テイクアウトという新たな選択肢を与え、集客を増やすことを狙った作品だ。
審査基準となった評価ポイントには「地元飲食店がコロナ禍で苦しんでいる状況を救いたいという問題意識の強さ」「飲食店の売り上げが下がり、洋菓子店の売り上げが上がっているという差分への着眼点」「テイクアウト可能な店を紹介し、消費者に新たな選択を促していること」「ページ来訪者の導線を意識し、店舗HPやSNSへリンク設定している工夫」が挙げられている。
同コンテストは2021年度も実施が決定。「身の回りの問題解決部門」に加え、新たに地球規模の問題解決をテーマにした「SDGs問題解決部門」が新設される。7月末、12月末締め切りの全2回で開催予定で、詳細は追って公開される。
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